こんにちは。声に恋する。です。
4月に入り暖かくなりましたね。
気温の変化にはお気を付けください。
さて、今回は短編の小説を書きました。
コメディの部類に入ると思います。ぜひ楽しんでいただければと思います。
以下本文。
『お寿司が食べたい!』
A「なぁ…寿司、食べたくね?」
B「おぉー!いいね、食べたい!」
C「あー…じゃあ俺、車出すよ。クルクル寿司でいいよな?」
A「C、サンキュー!」
B「やっぱクルクル寿司だよな」
A「うんうん、安いし旨いし」
B「最初のネタはもちろん…マグロ三昧だよな!」
A「何言ってんだよ、サーモンてんこ盛りだろ?」
B「・・・あ?」
A「・・・は?」
C「お待たせ、車準備できた・・・」
A「お前、本気で言ってんのか?」
B「それはこっちのセリフだ。サーモン…?は!笑わせる!」
A「んだと!!」
C「え…なにこの空気」
A「お前…サーモン馬鹿にしたな…!?マグロに魂なんていつ売ったんだよ!!」
C「え、なに、魚に魂とられたの…?」
B「マグロの素晴らしさを知らないなんて…可哀そうに。しかもサーモンに頭を垂れたのか?」
C「いやサーモンになに忠誠誓っちゃってんの」
A「あぁ、そうだ!サーモンはアンチエイジングも期待される素晴らしい魚だ!
老若男女問わず大人気!!…俺はサーモンを愛している!!」
B「ハッ!大人気…?それはマグロの言葉だ!!DHA豊富、頭の回転もクルクル寿司並みに早くしてくれる!それこそ老若男女問わず大人気だ!俺はマグロと添い遂げる!!」
C「クルクル寿司結構ゆっくりだよ?というかマグロと添い遂げられないから。
マグロは止まったらお終いだよ?動き続けるの?」
A「貴様…!!そこまでマグロを推しているなんて…!!
…ハッ!ま、まさか…」
C「なに。今度は何」
A「B…お前、寿司の最後は…茶碗蒸しで〆るよな…?」
B「…」
A「どうなんだよ!何んとか言えよ!!」
C「え、〆論争始まった?」
B「A…どうやら、お前とは分かり合えないようだな…」
A「…!ま、まさか…」
B「あぁそうだよ!俺の寿司の〆は…かっぱ巻きだ!!」
A「!!!…なん…だと…!?」
C「ナニコレ」
A「B!!目を覚ませ!!寿司を食べた最後は、温かい茶碗蒸しで胃を優しく包み込む…!
それが寿司道だろ!!」
C「初めて聞いたよ寿司道」
B「A!お前こそしっかりしろ!!寿司の最後はやはり寿司。口内をさっぱりさせれくれる
かっぱ巻きこそ真の〆だろ!!」
A「なんて…ことだ…!」
A「かっぱ巻きなんて…!!きゅうりを酢飯でまいただけじゃねぇか!!
クルクル寿司でわざわざ食べるものじゃあない!!(個人の感想です)」」
B「んだと!?茶碗蒸しだって卵を出汁で固めただけじゃねぇか!!
家でレンジで再現できるわ!!(個人の感想です)」
C「とりあえずお前ら、全国の寿司屋さんに謝れ」
A「B…お前とは、クルクル寿司でも、仲間だと思っていた…なのに…」
B「…すまない…これだけは譲れねぇんだ…」
A「…っ!こうなったら!!」
B「あぁ!…C!!!」
C「…はい?」
A&B「「お前はどっち派だ!?」」
C「…」
C「え。普通にマグロとサーモン両方食べるし、〆はかっぱ巻きと茶碗蒸し堪能するけど」
A&B「「なん…だと…!?」」
C「それより、車準備できたから…早くお店行こうよ」
そう告げると無情にもCは車に向かった。
AとBはお互いの顔を見つめ合うと、一言。
A「絶対サーモン茶碗蒸し!!」
B「絶対マグロかっぱ巻き!!」
C「いいから早く来なさい!!!!」
終。