〚〚この物■には 罵■表 現が含まれ■■ま す〛〛
〚〚 〛〛
〔1〕
度重なる状況に困惑する緑の一角が1人、青黒く長い等身に問いかける。
キナミ「ま、待てッ『お疲れ様』って何なんだ!?俺や2号さん…他の皆を此処に閉じ込めてお前達は何を企んでいるんだ!」
トゥイル「・・・まぁ此処まで来た上にオレだって今もこれから先、暇になるよりはマシか。」
〔2〕~〔3〕
トゥイル「そーだな。上空にある黄色い菱型、アレが見えるか?」
キナミ「あ あぁ、皆が【太陽】って、1号さんが〇を近づけるなって言っていた…」
そう言い見上げると暗い空の中にほんのりと輝く太陽が見えた
トゥイル「アレはさァ この世界を動かす電力…言わば心臓部なのさ。企みってやつ気になるだろ?ストレートに言やオレたちの目的は此処の閉鎖だ」
キナミ「此処を、閉鎖…⁉」
トゥイル「オレの目的はあの太陽を破壊する事だ、そうすりゃこちらも前進するっつーワケ」
軽々と語られる中でキナミは怒りを更にトゥイルに向けながら追及するが…。
キナミ「破壊って…そんな事をしてオマエに何の得があるんだ⁉他の人を巻き込んでまで世界を終わらせるだなんて、ふざけないでくれよ!」
トゥイル「話を逸らしてすまねぇんだけどさ、オマエやミオイに1号と3号はこんな自由も無ェ世界に居て何とも思わねェのかい?」
キナミ「え、俺は…、もう何も分からない、他の皆もどうなのか分からないけど、それがどうしたんだよ…」
〔4〕
思っていた返答が来なかった為か逸らした質問を取り消して軌道を戻すと
トゥイル「…話を戻すか。とは言えオレもここまでしか話す事が出来ないんだがね」
そう言うと彼は指を出現させ自身の瞳孔に突き付けると言葉を続けた。
トゥイル「オマエらを監視する立場でありながら皮肉なモンだがこちらもリークを受けててさ、自分の眼がまさか第三者のカメラを担っているだなんて信じられねぇよなァ?」
キナミ「ど、どういう事だ?」
トゥイル「はぁ…ガキ相手にわざわざ説明しなきゃなんねぇのか、今オレがオマエに向かって先の企みを言ったら画面の向こうにいる敵対関係にバレるっつってんのよォ。」
〔5〕~〔6〕
トゥイル「オレらにとっちゃ不都合な奴ら。今も聞いてると思うぜ目玉の奥からオレの声もオマエの言葉も…、だから此処を破壊せざる得ないのさ証拠になりえる存在は一歩も出すワケにはイカンって事よォ。」
キナミ「俺たちは…何もしてないじゃないか、何の恨みがあってこんな事を」
トゥイル「…はッ。本来ならもう無くなっていてもおかしくないんだがね『シカバネ』も3体用意して個人情報の入っていない容量負担するだけの〇まで増やしに増やしてさ、こちらが欲しいのは太陽の電力であってこの世界にぶち込まれた人間の命なんて毛ほども必要じゃない。」
キナミ「やっぱり大量発生した〇もあの黒い怪物もお前達の仕業なんだな…⁉」
トゥイル「オマエらが平和に暮らす程の今があるのは過去の悪行が音沙汰無くあってこそだが現状のオレ達にとっては不利になる証拠の集まりでしかない…オレはさっさとこの世界もブッ壊して、また地球の人間たちを虐殺出来りゃなんだって良い。 お前らにはわかんねーか利権も金も要らないただ支配する側の気持ちなんてさァ!」
〔7〕
信じられない状況に何度も言葉に詰まるキナミは言葉を振り絞ろうとした瞬間
わざとキナミの口を挟み被せ遮る様にトゥイルは話を続ける。
トゥイル「さっきよォ【計画外だが好調に見える】って言ったろ、オマエと一緒にこの牢獄の底に落ちてきたヤツが居るんだよ、忘れてはいないかな?」
キナミ「俺と落ちた人…!そうだ‼あの人は…、あの人は無事なのか!?」
そう言われるとトゥイルは待っていたと言わんばかりに視線の先を後ろ側に誘導しキナミを共に落ちたとされる〇のもとへ向かう。
トゥイル「オマエが展望台で会った人間ってのはさ…、アレの事かい?」
〔8〕
キナミはトゥイルの言葉に疑問を持ち向こう側へ視点を向けると…そこには頭がボロボロに欠け横に倒れた〇の姿がハッキリと見えた、バラバラに割れた空っぽの人間が目の前にぐったりと【確かに落ちていた】
キナミ「そ…、そんな…アレが…」
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〚〚16話 終〛〛