前回のあらすじ
サンタさん、ファミレスに行く。
──メニュー表を開くと、鮮やかな料理の写真とともに料理の説明が目に飛び込んできた。
このお店のおすすめは、鍋料理というものらしい。
──食べたい料理が決まり、店員を呼び出すボタンを押したのだった。
「──鍋が熱くなっておりますので、お気を付けくださいませ」
しばらくすると、料理が運ばれてきた。外の寒さもあり、あたたかい鍋料理を注文をした。
「……!!」
備え付けのお玉を使って、小さな器に移し替える。レンゲに持ち替え、熱さに注意しながらスープを飲む。
じんわりとした暖かさが、体中に広がる。肉や野菜を食べればうまみが口に広がる。
──空腹だったこともあり、気が付くと鍋料理をぺろりと完食をしていた。
会計を済ませ、ファミレスを後にする。
「──今度は友人を誘ってまた来ようかの」
──言葉にできないくらいおいしい鍋料理を友人と共有するのも悪くないのう。
そんなことを思いながら、軽やかな足取りで帰路についた。