大学生時代、私は某お菓子屋さんの工場でアルバイトをしていました。
お土産で有名なお菓子で、私も地元に帰るとたまに買って帰ります。
工場までだいぶ距離があって、私は原付バイクで通っていました。
真冬は凍結した道路のためひっくり返ったこともありました。
若かったので無傷でした。
工場はかなり大きくて、さすが郡山を代表するお菓子屋だなという
感じでした。工場に入ると強烈な甘い匂いが。慣れるまで大変でした。
私の担当は、流れてくるお菓子を袋に詰める作業でした。楽勝だな、と思ったのですが、
もたもたしてるとお菓子が後ろに流れてしまうのです。それが山のようになり潰れて
商品にならなくなってしまいます。年季の入ったおばちゃんに「だめだばい、そんじゃあ」
と叱られ、必死になって袋詰めしてたなぁ。不思議なことに、男子アルバイトには
失敗しても「いーがらいーがら、だいじょぶだー。」と、私の時と態度が違うではないですか。
あれは腑に落ちなかったなあ…。
他にも、ケーキを作ったり、生地に卵を塗ったり、いろんな種類の工程を体験しました。
おばちゃんたちが怖かったけど友達もできて楽しかったです。
やさしい正社員さんだと、これ食べなと、出来立てのパイを食べさせてくれました。
いい思い出です。今の時代ではダメですよね。
今でもそのお菓子を見ると、あのおばちゃんたちを思い出します。