ドアの向こうは爆音異世界 ~遊技店のお仕事①~

これって真面目な内容なのか、そうじゃないのか。判断がつかずいつものアイキャッチを使ったA.A.です。実は〇選系記事はアイキャッチを変えてます。完全に趣味の話ですし、見て分かりやすいのがいいですよね!

覚えてる方がいるかわかりませんが、最初の自己紹介の職務経歴に書きましたが『遊技店の事務員』をやっていました。いわゆるゲーセン…ではなくパチスロ店です。ゲームセンターもパチスロ店も風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の元に運営される施設ですが、ゲームセンターは18歳未満の入場・遊技は22時まで、パチスロ店はそもそも18歳未満の入場が禁止されている等、色んな違いがあります。

ちなみに私、一切パチもスロもやらない族・やれない目・興味ない科の鳥類ですので、そういった目線から『遊技店はどういう場所で、どういう仕事をしているのか』の一部をご紹介しようと思います。

私は就労移行支援から遊技店に就職したのですが、最初『暗くてタバコ臭くてうるさくて怖い人がいっぱいいる店』っていうイメージを持っていました。実際行ったり働いた感想としては、『とにかくうるさいけど、明るくてきれいな場所』に変わりました。基本的には完全分煙の店舗が多く、喫煙室が別に用意されている事が殆どですが、そうじゃない店舗もあります(電子タバコは席でも吸える遊技店も稀にある)。

大まかな『遊技店ってなんですのん?』という疑問は専門家に任せますが、ゲーセンとの違いは『遊戯の結果に応じて景品が出るか否か』となります。玉やメダルが出るから、と書かれている場合もありますが、最近はゲーセンのように玉やメダルが排出されない『スマートパチ・スロ』が出始めているので、そこは違いがなくなってきていますね。この辺の話は怖いので、さらっと終わりにしようと思います、何せ私一切打たないからわからないんだよね!

じゃあ早速遊技店のお仕事について書こうと思います。大まかにホール内の仕事と事務員の仕事は全く別の内容になりますが、一般的な遊技店のお仕事について最初は書かせていただきます。

ホールのお仕事は多岐にわたり、ホール内の巡回やお客様の対応、遊技台のエラー解除などなど…大体想像できるかな、と思います。たまに言われる事もありますし、昔働いたことのある人がおっしゃいますが『玉やメダルを運ぶから重労働』ということは、現在はほぼありません。(店舗によりますが) カードに入れてカウンターに持っていく形式が多いかなと思います。

それ以外の仕事として大きな部分は、日中時間帯の外駐車場のチェック・清掃です。よく夏場ニュースになるのでご存じの方も多いでしょうが、駐車している車の中に人がいて熱中症に…というやつです。これには対策の比重を置いており、カンカン照りの真夏の昼間でも雪の降りしきる昼間でも定期的に巡回・清掃確認をします。寝ている方や動物がいる場合も必ず起こしたり、車の所有者を呼び出して確認しますし、万が一に備えて金槌の入った用具入れをもって行動します。

ここは恐らく多くの遊技業店で比重を置いていて、大手の店舗の場合は駐車場保守要員を専任(ホール業務一切なし)で募集していたり、障がい者雇用枠として募集している場合もあります。

では遊技店事務員って何するの?をいよいよ書いていこうと思います。これがまあすっごい多いです。仕事振ってくる上司は6人近くいましたが、事務員は1人でしたので…。端的に書くと、ホールでの業務以外・且つ社員がやる機密仕事以外のものは何でもやります。

基本的に対面での接客はほぼ0でした、事務所にいましたからね。電話応対は多かったですが、それも困る電話は殆どなかったです。遊技台の会社さんとか運送業者さん、または本社からが殆どでしたし、お客様から電話がきても大体は『休憩時間終わりに間に合わないから延長して!』とか、『今日やってる?』しかなかった、と言ってもいいくらいです。最短電話応対時間は10秒でした。

そして恐らく一番応対・または対応数が多いのはお客様…ではありませんでした。驚くかもしれませんが、警察との応対数が恐らく社員以外では最も多かったです。でも安心してください、怪しいから多いわけではなく…遊技機の設置から部品交換まで、何をするにも必ず警察に書類提出・許可を得る必要があるからなんです。もう毎週生活安全課さんに電話してました。なんならお互い『あっ、いつもお世話になってます~!』って言えるくらいでした、慣れって怖い。新台入れ替えの日なんかも、開店前に必ず警察の担当者さんが来て目視で確認しています。いつもお疲れ様です…。

閑話休題になりますが、週1回のタイミングで店舗への忘れ物や落ちていた金銭などは警察へお渡ししています。実は警察に届けられた落し物は、対応県であればインターネット上で検索することができます。“警察庁 落とし物の検索”などで出てきますので、何かを紛失した場合、日付や場所などを覚えていれば是非調べてみてください。所轄警察署に届いていれば、色や物品、問い合わせ番号等が確認できます。ただし保管満了期間が3カ月の為、それより前の物品はありません、閑話休題ここまで。

そしてとっても大変なのが広告物・ホームページ用の画像作成・更新でした。なぜなら『広告規制』があるからです。恐らくこの部分だけなら、現在は遊技業店舗よりソーシャルゲームの広告の方が自由だと思います。SSR〇%!みたいなの、あれは遊技店はできません。確率を記載する、当たりが甘いなどの表現使用、そして極めつけには玉やメダルが入った箱を重ねた写真など全てNGです。逆にやってるお店を見つけたら、実際の広告・インターネット上の広告・SNSを使った広告、全部アウトなので専門窓口へ通報してください。

変わりゆく環境 少しでもいい場所へ

大分長くなりそうなので、1回目はここまで!いかがでしたか?世間からは厳しい視線を向けられる事の多い職種ですが、現在は少しずつ内外からの働きかけで改善してきつつある場所になっています。

最近はギャンブル依存症対策の為、従業員へ申し込むと『同一企業の店舗での遊技料金の規制』や、『遊技前の声掛けやストップ』などもお願いすることができます。しかし従業員へ申し込み、同意書の記入が必要になりますので敷居はかなり高いです。

次がいつ頃になるかはわかりませんが、もう少し思い出すことが増えたら②を作って更に続きを書こうと思っています。お読みいただきありがとうございました!

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A.A.

『好きに全速前進』がモットーです。うつ病、不眠症、アルコール依存症(AUD)。治すよりも一緒に生きる方法を模索中。

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