猫耳少女は夢をみない。#8

#8  「魔王様」

俺らは雇われたんだ!魔王様に!!

そうだ!俺らは、悪くない!!
魔王様が悪い!!

魔王様って一体誰なんだ??
こいつらのせいで、イベント開催時間が遅れて国民に迷惑をかけたんだ。
迷惑料は払ってもらわないと…しまりがつかない。

新条約を破った者として、
君たち2人は命が尽きるまで牢で暮らしてもらう。
君たちのせいで、国民が楽しみにしていたイベントも
開催時刻を大幅に遅延させられ
予定していたプログラム通りに進まなかった
イベント妨害、国民への迷惑料も加算して…
ここから脱獄したら国の警備員に
今よりももっと苦痛な厳罰・拷問…が下される

俺が、ハンター2人へ罪状の説明と末路を話すと
2人とも顔面蒼白し命乞いをするようになった。

す、すみませんでしたぁー!
ど、どうか…命だけは…命だけはッ!
とらないでください…
お願いします…………

俺らの命をとるなら、
どうか一緒に魔王様のお命もとってください!

「その魔王様とは・・・・・??

魔王様は、人間ではございません……
人の形をした鬼なのです……
俺らは仕事もなく途方に暮れていたところを
魔王様に拾われ手伝いをしてくれたら、
金と食料を分けてやると
言ってくださいました……
その仕事内容が
“猫耳族の瞳を狩る”
魔王様の命令は絶対なのです、
違反したり寝返ったりすると……
俺らは魔王様に処分されます。

ハンターに話を聞くと、全てのハンターは
“魔王様“に拾われ食料とお金を贈与する代わりに
自分の仕事を手伝ってもらっている。
仕事を放棄したり、違反すると
直接ではないが魔王様の手下(ハンターではない)に
ハンターが処分される。
なので、ハンターにとって、魔王様は絶対的存在となっているようだ。
その情報を俺は連絡用、リリアルに録音保存した。
あとでラルルに送るためだ……
尋問が終わり、俺は警備員の服から一般市民の私服に着替えて
“王族“の青海輝としてイベントを楽しむのではなく……
国の一人の人間としてイベントを楽しんだ。

輝??

ルージャ!
え、俺が分かったの?

髪型を変えてるようだけど分かりやすいわ。
猫耳が生えてないもの、
それにラナだって気づくと思う。

ハハハ……参ったなぁ……。

コレ、よかったら……あげる♪

会場にいたルージャにもらったのは、つけみみ用の猫耳……
猫耳が生えてない人間や、赤子の猫耳族につけたりするもの……
人間が使ってもいいことになっている。
悪用するとクラヤミ様のお怒りを買うらしい

どうかな???

いいんじゃない・・・?なんか、新鮮ね。

ルージャ…
時間あるなら、あっち行ってみないか?

いいわよ…

キャンプ場を抜け出して奥の茂みに前へ前へ進んでいく
そこには、普段草むらしかいない場所に星花が咲いていた・・・。

わぁ♪キレイ!!!

これを君と見たかったんだ…………

私、このイベント毎月見に来てるけど
星花を見たのは今日が初めて…

知っている?ジンクス…
星花を男女で見たら
生涯離れることがないというジンクスがあるって話…

ええ……ジンクスとか分からないけど
輝だったら…私は

さー始まりました!
昼の刻にだけ打ち上げる、レアな星花火!!
みなさん、どうぞご堪能あれ!☆

ルージャのコトバと司会のコトバが重なって、
ルージャのコトバが聞き取れない。

ルージャ、さっき…

パァン♪パァン♪ 

今度は俺のコトバが星花火を打ち上げられたと同時に聞こえなくなる。
ま、いっか…今度リリアルで聞いてもいいし。

え、なに?

いや、なんでもない…

青空に打ち上げられるキレイな星花火は、
とても美しく写真に収めたいくらいだった。
連続で打ち上げられ…最後にはハートと星の花火が打ち上げられて
司会のアナウンスが鳴りイベントは無事終了した。

楽しかったわね♪

ああ。
また来たいね…

ええ…
また、来ましょう…

次のイベントも一緒に来よう!と約束をし俺は帰り、
ルージャを家に送った。
城へ着くと俺は着替えて部屋に戻った。

君の笑顔は僕に微笑む太陽のようだね…

きゃー!成様――!!

成様ぁ♪
わたしぃ、今日開催しているイベントいってみたぁーい♪

確か、まだやってたはずじゃんよ?

いきましょーよー!!

第1皇子・青海成と取り巻きはイベントの存在を遅く知り会場に向かった。
国民が、イベント終了の後片付けをしていると
横に2~3人いる女性を連れて
見せびらかす第1皇子。

おい、みろよアレ…

第1皇子だわ…滅多に外でないのに

何しにきたんだろ??

第1皇子の素行を知る国民は、あまり第1皇子にいい印象がない…
だらしない格好で女性を連れて歩くイメージが王族に定着しかけている。

イベント終わっちゃったの・・・??

つまんなぁ~い!
皇子と楽しみたかったのにぃー!!

そのようなことを言われましても、
先ほどイベントは終了しましたので

もう1回すればいいじゃない!!
こうやって、来れない人たちもいるってことを
考えなさいよーーー!!

サインなら、俺が書いてやるじゃんよー!

ペンをもって、硬直する成…
そして

イベント会場に、成を見かけたという情報が弟の輝へ
届くのであった・・・。

つづく

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水樹

水樹

最初に絵を描き始めたのは小学生の頃でした。 それから、自分の世界観を文字におこしたり、絵にするのが趣味になっています!!

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