カワウソ(獺)

性格

 カワウソは、遊ぶことが大好きでフレンドリーな性格です。野性化では濡れた斜面を滑り台のようにして滑り降りたり、水中に潜って遊ぶなど、可愛らしい一面がたくさん見れます。また、カワウソのフレンドリーな性格を活かし、東南アジアの一部ではカワウソを使った魚漁も行われていました。その方法とはカワウソが水中に潜って、魚の群れを網まで追い込むと言う追い込み漁でしたが、現在では伝統猟法も衰退したのです。カワウソは、人間ともコミュニケーションを図れる動物なのです。そのため、ペットとして飼われている際には、まるで犬・猫のような懐き方をするので、見ているだけでも癒される存在となります。短い手を器用に使って、手で物を食べるカワウソの動作が多くの人に好かれるポイントの一つとも言えます。その様子は、2~3歳児がご飯を食べるようにも見えてきます。

特徴

 ここからは動物園や水族館で見られる、コツメカワウソの特徴について解説していきたいと思います。愛くるしい容姿で人気者のコツメカワウソですが、その名前の由来が「爪」です。「コツメ」と名付けられている由来は、コツメカワウソの前足の「爪」が小さいとことが由来となります。小さいと言うよりも、ほとんど意味をなしていないようにちょこんと付いています。カワウソには水かきが付いていますが、コツメカワウソの水かきは他の種よりも小さ目です。ややむちっとした指を持ち、爪も小さいので、見ようによっては人間の手のようにも見えます。

カワウソは何科の動物?

 胴が長く、短い四肢の動物でお馴染みの「イタチ」です。イタチは陸上で進化を遂げてきた哺乳類の動物ですが、「イタチ科」に分類される動物はほかにも存在します。例えば、深い巣穴をほって生活する「アナグマ」も同じイタチ科で、木の上を主な生活の拠点とする「テン」も同じイタチ科で、ペットとして大人気の「フェレット」も同じイタチ科の仲間になります。そして、主に水辺の生活を拠点としているイタチ科の動物がカワウソになります。一方、カワウソはイタチ科なので、当然イタチに容姿が似ていますが、水族館などでお馴染みの「ラッコ」にも似ていなくもないです。

「カワウソ」と「ラッコ」は親戚関係?

 実はラッコも同じ「イタチ科カワウソ亜科」の動物で、言ってみればカワウソの親戚のような存在です。進化の過程で、海に進出していったのが、ラッコであり、川や陸にとどまったのが、カワウソになります。正確に区分すると、ラッコは「イタチ科カワウソ亜科ラッコ属」に分類され、英語では「Sea otter(シーオッター)]と呼ばれています。一方、カワウソは英語で「Otter(オッター)」と呼ばれています。こうして見ると、小さな体をしたイタチは、実に様々な方法で進化を遂げてきたと言うことがわかります。

歴史

 かつては本州・四国・九州に広く分布していたらしく、骨の一部が各地の遺跡から出土してきました。日本の近代化と共に河川環境が悪化し、また毛皮を捕る目的で捕獲され、次第に生息域を追われていったと考えられました。1880年代には東京にも生息していました。大正年間には年に1000頭以上の捕獲記録がありました。

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ハムスター

可愛いハムスターの写真を見て癒されてください。

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