猫耳少女は夢をみない。#9

#9   「アニとオトウト 1」

なんてことをしてくれた!成!!
貴様のせいで、国民に悪影響を与えただけではなく
シアン姫から2度と王族は呼ばないと言われてしまった。
合併して、早くにこのような屈辱を受けるとは…
この、恥さらしが!!

シアン姫とは、元パナニエル王国の姫君
現在、合併した国の唯一の姫で…女王は別な国に会議に出ている
姫には常に側近がいて安易に近づけないようになっていた。
姫の話は父から聞くのが早く、
姫にも俺たち王族は嫌われていた…会議以外顔をみたことがない。
それに俺と兄の王族選挙で勝ったものと婚約する役割も持っている

別にいいじゃんよー!
選挙とか俺でないし、
全部輝に任せておけばうまくいくっしょ?

不戦敗とは認めぬ。
正式に選挙に出て負けを認めたなら、
今後お前が何をしようが黙っていよう
お前もわしらの成す事に今後一切、口出しは無用じゃ。
良いな??

選挙に出れば願いが叶うなら、出てやるじゃんよ!

よし、決定じゃ。
お前に傍から期待などしていないが
最後まで責任をもって自分の力でやり遂げたら
少しはお前のことも気にかけてやってもいいがな?

突如、始まった王族選挙に快く思わない人々…
選挙に出て勝てば次期国王と崇められ婚約者を花嫁にもらうこともできるが…
俺は、それよりもこの国をよくしたい…父さんは諦めているけど、
いつか兄さんと協力が出来れば
そんな未来を俺は見てみたい

私が??応援演説・・・?

お願いしたいんだけど…ダメかな?

公衆の前に立つのは恥ずかしいけれど、
私も輝に勝ってもらいたいし…協力するわ!

ありがとう…ルージャ!!

ルージャの協力もあり、俺は応援演説者にルージャを選んだ。
このポイントは俺的に高く…
元々負ける気はないが応援演説者を頼むことができて
益々、モチベーションアップした。
応援演説の内容をラナにも手伝ってもらって、
ラルルが久しぶりに集まることができた。

そういえば、ミコは?

ラディアなら帰ったよ。
ライブツアーが終わったら、
こっちに引っ越しに来るって!

そうか。日にちが決まったら、教えてくれ…
俺も手伝うよ!

ありがとう、輝!!
ラディアに、この国のいいところを見つけてほしいし
ボクも輝に勝ってもらいたい!!
選挙にあたって、
なにか協力できることなら何でも言ってよ!!

2人に手伝ってもらうだけで幸せだよ!

俺は本当に、いい友達に恵まれたなぁ…………
これ以上この国のイメージを悪くしたくないし、
国民のために俺ができることなら夢を叶えてあげたい。
城へ戻ると、女性の話し声が兄の部屋から聞こえた。

まずいわよ!成様にバレたら、私たちココから追い出されるのよ?

大丈夫よ!だって、あの人バカだもん!
私たちが自分の魅力で墜ちたと勝手に思ってるし
あいつにバレたって…
女の言うことなら疑いもせず聞き入れるんだもの。
あれは、完璧なバカね!!

確かに、成様は賢くないしバカだけど…
ここまでしなくても……忘れたの??
私たちは食料に恵まれず
今まで泥棒して生き延びてきたのよ?
ココは、城だから食べ物に困らないし
居心地もいいからいてあげてるけど
ココを追い出されたら、
次こそ私たちどこにも行けずに干からびちゃうわよ!

そういうことだったのか………………
問題視しなくちゃいけない事の1つだな。
貧困問題で苦労している者を助ける方法か…

時は流れ、夜の刻

青海成は、珍しく女性と居ず1人で夜の散歩に出かけていた。
冷たい風にあたり夜空を見て考え事をした。

風が…気持ちいいんじゃんよ!

当り前よ、ここは私のお散歩コースなんだから!

誰じゃんよ・・・?

あら、人に名前を尋ねるときは
自分から申すものじゃなくて??

俺は、青海成じゃんよ!
一応、この国の次期国王候補にあがってるじゃんよ!!

あー。
あなたが、おねぇちゃんが言ってた
“だらしないほうの皇子か。” 

だ、だらっ!
…俺はもう名乗ったじゃんよ?
そっちの名前は?

あなたに名乗る名前なんてないわよ!
私のお散歩コースから、早く出て行って!

な゛っ!?
ち、父上に言いつけてやるじゃんよーーーー!!

べっーーー!!

あの女、今に見ていろ!!
必ず、選挙で父上と輝を見返してやるじゃんよ!!
俺だってやると決めたら絶対にやり遂げるじゃんよ!!
そして、あの女に俺だってできるってことを証明してやるじゃん!

謎の女の子と、青海成の出会い…
彼女との出会いは成にとって運命を変えるものとなるのだった。

見ろよ、アレ…
弟と兄ってだけで…
あんなに違うのか・・・?
絶対輝様のほうがいいって!!

そうよね、選挙に出場するような格好じゃないもんね…
よくもまぁ…
あれで、第1皇子だって威勢はってられるものねぇ…

国民のざわつきと、応援演説者にあたる応援演説が始まり
選挙は遂に始まった。
だが、輝の演説に国民の心は動き出し
勝敗はあっけなく輝の勝利となった。

あ、あの…輝様…さっきの演説で…

君たちのように、食料に困っている国民も
俺は助けてあげたいと思ったんだ。
だから、いままで盗みをしたお店に謝罪して
お詫びにそこで君たちは働かせてもらう
手に入ったお金は、生活に使えばいい。
すべてが終わったら、またココへ来て
その頃には、貧困問題で困っている人も
今より減少しているはずだ

ありがとうございますっ!
ありがとう…ございますっ!!

その夜…
選挙お疲れ様会と次期国王決定の宴が同時に城で開かれ
王族関係者が城へ招かれた。

つづく

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水樹

水樹

最初に絵を描き始めたのは小学生の頃でした。 それから、自分の世界観を文字におこしたり、絵にするのが趣味になっています!!

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