ポインター犬

性格

 ポインター犬は、優しい性格で、賢い犬種です。飼い主に対しては忠実で、攻撃性も少なく、家族と一緒にいることを好みます。他の犬、子供に対しても友好的に接することができるので、家庭犬として、飼いやすい犬種といえます。ただし、猟犬として活躍しいた犬だということを忘れないようにしましょう。体力があって、運動好きなので、毎日1時間程度の散歩は必要になります。飼い主との関係をはっきりさせないと、猟犬らしい気の強さをのぞかせることがあります。子犬の頃から、しっかりとしつけをして、飼い主の指示に服従するので、社会性を身につけさせてください。

特徴

 ポインター犬の体高は、オスが63~69㎝、メスが61~66㎝と定められています。体重は、オスが25~35㎏、メスが20~30㎏程度に成長します。均整が取れた体は、筋肉質で頑丈な作りになっており、気品を感じることができ、しなやかさも兼ね備えているのです。イギリス猟犬の傑作と言われており、優れた運動能力と嗅覚を持っています。被毛は短く直毛で、光沢があります。抜け毛も少ないので、お手入れもしやすいです。毛色はレモン&ホワイト、オレンジ&ホワイト、レバー&ホワイト、ブラック&ホワイトであり、単色やトライカラーも認められています。首周りがすっきりしていて、やや四角いマズルと垂れ耳です。顔から体にかけて、美しい流線型のシルエットをしており、ポインター犬独特の、優雅な雰囲気をしています。

歴史

 ポインター犬は、元々はスペインやポルトガルなどのヨーロッパ南方に土着していた犬が、イギリスへと渡り、猟犬として改良されたことが始まりです。その歴史は古く、1650年頃イギリスの文献に早くも登場しています。イギリス国内で発展したのち、スパニッシュ・ポインター、グレイハウンド、フォックスハウンド、ブラッドハウンド、ブルテリアなどと交配されたと考えられており、1700年代後半には、おおよそ犬の原型が確立したと言われています。当時描かれた絵画にも、その姿が残されているのです。1800年代後半には、アメリカへ渡ったポインター犬です。1884年には、早くもアメリカンケネルクラブに、正式な犬種として公認しました。1900年代に入ると、当時猟犬の代名詞だったセッターに迫る勢いの人気を博すことになりました。1876年にイギリスから輸入された「センセーション」と言う名前のポインター犬が、アメリカにおけるポインター犬の繁栄に大きく貢献していました。しかし、猟に対する欲が強く、勇敢だった性質が負けん気の強さにつながり、飼い主が扱いにくいことから、セッターと交配されて、穏やかな性格を取り入れられることになったのです。20世紀に入り、動物愛護の精神により、スポーツとしての猟は少なったのですが、ポインター犬は、活躍の場をドッグショーに移すことになりました。獲物を見つけた時の姿勢の美しさが注目を集め、より凛々しい姿になるように改良が加えられると同時に、より穏やかな性格になるように配慮された結果、家庭犬として飼育しやすいように変化していきました。現代では、家庭犬としてはもちろんですが、猟が盛んに行われている地域では、現在でも猟犬として活躍しています。

 

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ハムスター

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