性格
アフガンハウンドは利口で機敏と活発でいたずら好きな性格です。愛情が深く、飼い主を常に気にかけている一面もあります。自立心が強く常に毅然(きぜん)とした態度で、人に媚びたり感情を表に出したりすることはしないのです。興味のない人に対しては、喜んだり警戒したりすることなく、そっけない態度を示すことがあります。子供に対しては基本的に優しく接しますが、一緒になって遊ぶことはしないタイプの犬種です。
特徴
アフガンハウンドは体高63~74㎝、体重23~27kgの大型犬に分類します。美しくエレガンスな魅力を持つアフガンハウンドは、最高時速50~60kmで走る足の速い犬種です。
見た目の特徴
アフガニスタン原産の長毛サイトハウンド(視覚型狩猟犬)で、現在は羊や山羊の番をしキツネ(狐)やオオカミ(狼)の狩りをするタイプと、品評会向けに見栄えを優先されて改良されたタイプの2種類がいるのです。頭頂部から顔の左右に分かれて髪の毛のように垂れている長い冠毛が特徴的で、大型犬には珍しく引きずってしまうほどの長毛になります。
被毛の特徴
背中にそった部分と顔を除いて、柔らかい絹糸状の直毛の被毛に被(かぶ)われています。被毛はアフガニスタンの険しい山岳地帯や砂漠になど寒暖差50℃にもなる土地に順応するために、通気性と保温性を併せ持つ独特な発達を遂げたものです。毛色は制限がなく様々な種類が認められているのです。
歴史
アフガンハウンドは現在する犬の中では世界最古の歴史を持つ犬種になります。旧約聖書するノアの箱舟に乗った犬としても伝えられており、先祖は視覚ハウンドの宝庫であったシナイ半島に生息していた犬種と言われていました。エジプトの遺跡から、アフガンハウンドに似た工芸品が発掘されました。これをきっかけに、シナイ半島からエジプト方面に移り住んで、王室で猟犬として飼育されていたことが判明したのです。