性格
人懐っこく、飼い主さんにはたくさん甘えてしまいます。飼い主さんのことが大好きで、寂しがり屋な部分もあるので、長時間のお留守番は控えてください。また、大変穏やかで落ち着いた性格をしているので、基本的にはリラックスして過ごしていることが多いのですが、時折活発な一面もあります。そのためには1日1回のコミュニケーションもかねて一緒に遊んであげてください。
特徴(体型、体の大きさ、見た目)
セルカークレックスは、セミコビーと言うボディタイプで、筋肉が発達しており、たくましい体つきをしています。猫の中でも大型で、平均体重は3~7㎏ほどです。オスの場合は7㎏を超えることがあります。丸い頭に短めの鼻と顔はぬいぐるみのように可愛らしいですが、体型からは力強い印象を受けるのです。
毛色・毛質
セルカークレックスの特徴は何と言っても被毛になります。全体的に羊のような柔らかな巻き毛をしており、首回りや尻尾の毛は特に毛の巻き方が顕著(けんちょ)です。毛の長さはショート、セミロング、ロングがあります。いずれも毛の密度が高くて、ボリュームがあるので定期的なお手入れが欠かせないのです。毛色の種類が非常に多く、基本的に色が認められています。
目の色
カッパー、ブルー、オレンジ、ヘーゼルなど様々な色が認められているのです。
カッパーとは、赤みを帯びた茶色の目の色で、メラニン色素の量が多いのが特徴的です。光の加減では、暗め、もしくは赤混じりのブラウンに見えることがあります。
ヘーゼルとは、内側がグリーンで外側がイエローのグラデーションになっている色になります。
ブルーとは、メラニン色素をほとんど持っていませんが、わずかな色素が光の作用によってはブルーに見えるのです。
アンバーとは、猫の目と言われる満月のような琥珀色になります。
歴史
セルカークレックスは、1987年頃に発見された新しい猫種です。セルカークレックスの祖先となった猫はアメリカのモンタナ州にある動物保護施設で見つかったとのことです。ちなみに、セルカークレックスと言う名前は保護施設があった山の名前に由来とされています。施設で保護されていた猫の中には、巻き毛の猫がいたのですが、この地には巻き毛の猫がいなかった為に、ペルシャ猫の繁殖家が興味を持って引き取りました。引き取った巻き毛の猫とペルシャ猫を交配させたところ、生まれた6匹のうち3匹が特有の巻き毛を持った子猫です。この毛質が遺伝であることを確認し、他の繁殖家と協力しながら育種をはじめ、ブリティッシュ、エキゾチックショートヘアと交配は繰り返されたのち、現在のセルカークレックスが誕生したのです。