性格
社会性が低く、マイペースで単独行動を好むとされています。警戒心と縄張り意識が強く、敵に対しては攻撃的になるのです。子トラ時代から飼育していれば人に懐く子が多いようです。
特徴
哺乳類網食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類になります。分布(インド、タイ、中国、インドネシア、ネパール、バングラデシュ、ラオス)などです。体長146~229㎝、尻長60~110㎝、体重65~306㎏となります。
性質
・現存するネコ科動物の中では最大とされています。
・基本的に単独で行動し、縄張りを形成しながら生活をしています。
・メスよりオスの方が体が大きいとされています。
・寒い地域に生息しているトラの方が大型だと言われているのです。
・広大な土地を必要としています。子トラは母親と約2週間一緒に暮らした後自立をします。
・赤褐色やオレンジ色の体色に黒い縞模様が特徴的で、お腹などの一部が白いです。
・鼻面が太く短いて、顎(あご)の力がとても強いです。
・前足の筋肉が発達しているので、獲物を抑えることができるのです。
・後ろ足が前足より長いので、跳躍に適しています。
・ネコ科なのに泳ぐのが得意なのですが、長距離は苦手なようです。
・主にシカ(鹿)、イノシシ(猪)などの有蹄類を捕食します。
歴史
トラは古くから飼育されており、古代ローマではトラを円形劇場に展示されたり、犯罪者の公開処刑に利用したりしていました。13世紀頃にはモンゴル皇帝のフビライ・ハーンもトラを飼育されていたと考えられていたのです。中世以降、多くのトラがヨーロッパの動物園(見世物小屋)で飼育され、上流階級の娯楽として人気になりました。1758年頃にカール・リンネにより初めて正式に公表され、「Felis Tigris」と言う学名がつけられました。19世紀頃になると動物園は一般にも公開され、民衆の間でも人気が高まったことで飼育個体数は急増しました。1929年頃にはイギリス人のレジナルド・イネス・ポーコックによってヒョウ属に分類され、「Panthera Tigris」と言う新たな学名がつけられたのです。1987年頃にはフーリエ解析研究が行われ、トラの縞模様の空間周波数は環境と一致していることから、トラの縞模様は樹木・草などの植生のカモフラージュになると考えられています。20世紀以降、違法取引や狩猟などの影響でトラの生息数は激減して、多くの種が絶滅しました。現在、絶滅危惧種に認定されています。現在ではワシントン条約附属書Iで国際的に保護されており、トラの取引は禁止されているのです。日本ではヒョウ属単位で特定動物に指定されています。2019年には愛玩目的での飼育は禁止されているのです。
トラの種類
ベンガルトラ、アムールトラ、インドネシアトラ、スマトラトラがいます。