性格
性格は明るく活発で、群れで狩りをしていたことから、協調性や社交性が高い傾向にあります。一方では頑固で興奮しやすい一面もあるので、幼少期から根気よくしつけを行うことが重要になります。嗅覚が非常に優れているので、匂いを追うことに夢中になるので、散歩中に匂いに引かれて逸走することもあります。また、狩猟犬として獲物を見つけると遠くの仲間に知らせるために発達した大きな声をまるで機関銃のように連続して吠える傾向があるので、幼少期から吠え癖をコントロールする訓練をしてください。
特徴
野ウサギ(兎)やキツネ(狐)の穴に潜り込めるくらい小さなボディでありながら、がっしりとした筋肉質でタフ&アクティブです。嗅覚ハウンドのビーグル犬は、鋭い嗅覚で獲物を追跡して、追い詰めると大きな声でハンターに知らせるのです。「森の鈴、森のトランぺッター、草原の声楽隊」などと呼ばれるような声の犬種です。そんなビーグル犬は愛嬌があって表情豊かなので、大好きな飼い主さんに褒められると尻尾をフリフリしたり、ピョンピョン飛び跳ねたり、顔中なめてくる子もいます。数頭で狩りを行っていた習性からチームワークを発揮するのは得意なことから協調性があって、多頭飼いや子供がいるご家庭に向いているのです。
歴史
ビーグル犬の歴史は、大変長く古代ギリシャではウサギ狩りに用いられていた犬の末裔と言う説があったのです。ヨーロッパにはビーグル犬とよく似た犬種が数多く登録されており、一見では違いが判らないほどです。ビーグル犬は長い歴史の中で、狩猟の目的に応じた計画的な繁殖がされ、大型犬サイズからポケットサイズまで存在した記録がありました。日本で目にする13インチサイズと呼ばれる柴犬相当のサイズは野ウサギを追い立て、狭い岩場まで追い込む狩猟での活躍が期待され誕生したのです。日本では90年代頃にはペットブームよりさらに早く、昭和40年代頃にはビーグル犬は一般的な家庭犬として飼育されています。当時は屋外で暮らせる丈夫な体とお手入れが不要な点が日本犬と大差がなかったことから、お洒落な洋犬として注目を集めたのです。しかし、日本犬に比べ声が甲高くて、吠える回数が多いのと、社交的な性格から番犬には不向きなためからなのか、人気が低迷し、飼育頭数も減少しました。その後、現在に至りまで屋外生活から室内生活へと変化し、しつけをすることで一定の人気を維持し続けてたのです。ビーグル犬は、スヌーピーのモデルにもなった世界中でもっとも愛される犬種になりました。