わらび餅と言う名前の由来は、使われる原料の「わらび粉」からきています。このわらび粉と言うのは普段あまり聞かないものですけど、山菜であるわらびの根から採取されるデンプンのことです。つまりわらび餅と言う名前は見た目がわらびだからではなく、わらびから取れるわらび粉は本当に少量なので、貴重なものなのです。(わらびの根っこ10㎏~70gほどしか取れなそう…)なので、市販で売られている透明なわらび餅に使われているのは、基本的にはわらび粉ではなく、タピオカやさつまいもと言ったもののデンプンが使われていることがほとんどです。本来のわらび粉でわらび餅が作ると、茶色っぽいような黒っぽいような色合いになってしまいます。
わらび粉を使ったわらび餅に旬の季節はあるの?
わらび餅は、今となっては年中食べれると言うイメージがありますね。でも、本来のわらび粉で作られるわらび餅の季節は春になります。わらびの根からわらび粉が採取されるのは冬ですが、過程に時間がかかるので、結果出来上がるのが春になってしまうのです。
わらび餅の歴史やわらび粉の産地
わらび餅は、古くは平安時代の醍醐(だいご)天皇の好物だったと言う話があり、かなり昔からある和菓子だと思われたのです。室町時代には、京都を中心に広まり、江戸時代になると、わらび粉にくず粉を混ぜたわらび餅が作られるようになったのです。日本だとわらび粉は奈良が名産地であったが、現在では中国産など安く済むように海外産が増えているのです。