性格
モルモットは、表現が豊かで人懐っこく、個体差はあるのですが比較的おとなしい性格となっています。ハムスターやリスと同じげっ歯類に分類され、噛みつかないとされているのです。モルモットは感情を、次のような行動で伝えてくれるようです。
・モルモットの行動とおもな感情表現
行動
・頭を手に押し付けてくる
・膝に乗ってくれる
・後ろ足を伸ばして寝転んでくる
・飼い主の手をなめる
・カツカツ歯を鳴らしている
感情表現
・甘えてくる、なでてほしい
・遊んでくれる
・リラックスしている
・イライラしている
モルモットの感情表現では、ポップコーンジャンプが有名となっています。これは1歳くらいまでに見られる行動で、嬉しい時やわくわくしているときに「ポップコーンがはじけたように」体をひねってジャンプをします。しかし、モルモットは警戒心が強く、臆病な面も持っているのです。飼育環境が急に変わるなどしてストレスを感じてしまうと、餌を食べられなくなったり、体を硬直させてしまうなど心配な行動を見せる可能性があります。
モルモットの鳴き声
モルモットは行動でだけでなく、鳴き声で感情を伝えてきます。一緒に生活しているうちに、鳴き声だけでモルモットの気持ちを理解できるようになるのかもしれないです。
・モルモットの鳴き声とおもな感情表現
鳴き声
・プイプイ
・ルルルル
感情表現
・機嫌が良い、餌や遊びをおねだり
・嬉しい、美味しい、気持ち良い
こうした日常的な鳴き声は、さほど大きくはないです。しかし、イライラや恐怖・ストレスなどを感じたときには「キューキューやキーキー」とサイレンのように繰り返して鳴き続ける場合もあります。そのような時は、イライラ・恐怖と言った、ストレスの原因を取り除いてあげるといいですよ。
特徴
モルモットは頭が大きくて、足が短いのが特徴的です。尻尾はないですが、愛らしい丸い体型とは裏腹に足が速いです。体長は約20㎝~40㎝、体重は0.5㎏~1.5㎏ほどになります。サイズは、イメージとしては、ハムスターを2回りくらいの大きさです。毛の色は、なんと100種類以上あると言われているのですが、日本のペットショップなどで購入でき、そのうち11種類ほどになります。
歴史
モルモットは元々、アンデス地方で家畜として飼われていたのですが、大航海時代にスペイン人かオランダ人がインカ帝国から持ち帰った後、16世紀頃くらいからヨーロッパで、ペットとして飼育されるようになったのです。日本にやって来たのが、江戸時代のことで、オランダ人の貿易商の方がモルモットのオス・メスを1匹ずつ持ち込んだのが始まりとされました。その後、一部の上流階級の人がペットとして飼育され、昭和になるとペットとして販売が始まったのです。実は、モルモットと呼んでいるのは日本だけで、アメリカは「ケイビー」と呼ばれ、その他では「ギニアピック」と呼ばれています。オランダ語では「マーモット」と言う呼ばれています。モルモットは、日本独特の呼び方となっています。