性格
世界中にはたくさんの猫が生息しているのですが、日本ではまだまだ知名度が少ないのがマヌルネコになります。マヌルネコは、現在のロシア地方の野生の中で生息していますが、いったいどんな猫なのか。マヌルネコの全体的な特徴と言うと「丸い」と言うところです。太ったように見える体型ではあるのですが、顔つきを見ると、「鋭く・凛々しい」表情がうかがえます。丸い体に凛々しい顔つきと、そのアンバランスさが不思議な魅力でもあるのです。子猫時代のマヌルネコは、一言で「可愛い」と言いたくなるようなほど、丸い体型にマッチした顔つきで魅力溢れています。マヌルネコは、基本的には野生の猫です。もともと雑菌などが少ない高地で生きている猫なので、免疫力が弱く低地で「飼育される」ことにはリスクなどがあります。野生で暮らしているので、基本的には夜に活動することが多く、日中は岩穴で休息しています。夕暮れ時や朝の早い時間に獲物を捕らえることが多く、獲物を見つけた時の威嚇表情はむきだしになっています。普段の様子とは打って変わって野性的な表情を露(あら)わになっています。迫力満点の表情です。とは言っても、普通にしている時は、なんとも穏やかな様子です。寝ている時の様子は、普通の猫と同様穏やかで可愛いらしいです。そのギャップが「可愛い」と感じる猫好きさん達も多いです。
特徴
体形は2、5~5、0キロとそんなに大きくはないです。丸々とした体型で「太っている」ように見えます。その理由はフサフサの被毛と短毛で、体の印象を丸々と見せてしまうような、フサフサの大量の被毛は、マヌルネコの歴史も関係しているのです。そもそもマヌルネコの名前にある「マヌル」は「小さいヤマネコ」と言うモンゴル語で、世界最古のヤマネコと言われているのです。現在は、ロシア・シベリア・チベット山脈地方の高地に多く生息しており、環境に適したフサフサの毛で覆われています。フサフサの毛に覆われている体型に、足の短さが加わり余計に「太っちょ」に見えてしまうのが原因にもなっています。現在、準絶滅危惧種とされているのですが、前は狩猟の対象とされていたこともあって、現在はその生息数は少ないです。
歴史
マヌルネコは、約600万年前から存在するネコ科の動物で、中央アジアの寒冷地に適応して進化を遂げたのです。
・ネコ科の共通祖先から分岐し、独自の進化の道にたどり着きました。
・中央アジアの厳しい環境に適応して、他のネコ科の動物とは異なる形態や行動特性を発達させたのです。
・寒さから身を守るために、全身を覆った長い被毛が特徴的です。
・岩場や低木や草原での狩りに適した顔の低い位置についた耳と平らな額など、独自のフォルムをしているのです。