1月:ガーネットの歴史

 ガーネットは歴史上最古の宝石と言われています。

ユダヤ人の歴史によると、ノアの箱舟で知られている大洪水の最中に光り輝くガーネットがノアを導いて救ったと言う伝説があるのです。

5000年以上前にはレッドガーネットが、エジプトのファラオのネックレスとして使用しており、ヘレニズム時代には東方遠征したアレキサンダー大王も、自国まで持ち帰ったとされているのです。

血のような色合いから、兵士が身を守るお守りとしてガーネットを身につける習慣が生まれ、十字軍に参加した兵士も戦場に行く際には身に着けていました。

古代エジプトにおいて、ガーネットは護符として崇め奉られており、古代ギリシャでは恋人同士が永遠の愛を誓う際に贈られていました。

中世ヨーロッパでは、赤色が血の結束を表す証として、高貴な身分などに好まれています。

ガーネット 産地

ガーネットの産地は、インド、スリランカ、ロシア、チェコ、東アフリカ、アメリカ、ブラジルなど、世界各地で採掘されています。中でも、インド、スリランカ、ロシアはガーネットの主要な産出国として有名となっています。

種類と産地

ガーネットには様々な種類があり、それぞれの種類によっては産地が異なっています。

アルマンディンガーネット

・インド、スリランカ、ロシアなどです。

パイロープガーネット

チェコのボヘミア地方が主産地として知られているのですが、現在では南アフリカやスイスなどでも産出されています。

ロードライトガーネット

タンザニア、スリランカなどです。

グロシュラーガーネット

ケニアのツァボ、マダガスカルなどです。

デマントイドガーネット

ロシアのウラル山脈、ナミビア、マダガスカルなどです。

スペサルティンガーネット

ドイツのスペッサルト地方、ナミビアなどです。

各産地ごとの特徴

各産地で採掘されるガーネットは、色や内包物や透明度などの特徴が異なります。

ロシア産のデマントイドガーネット

美しい放射状のホーステールインクルージョンが特徴です。

ナミビアやマダガスカル産のデマントイドガーネット

ホーステールインクルージョンはなくて、黄色みが強く、淡いイエローグリーンが特徴です。

スリランカ産のロードライトガーネット

大粒の結晶が採れることで知られているのです。

タンザニア産のロードライトガーネット

美しいワインレッドの色合いが特徴です。

まとめ

ガーネットは、世界各地で採掘されており、種類や産地によっては様々な特徴を持っている宝石となっています。それぞれの産地で採掘されるガーネットは、色、内包物、透明度など、特徴が異なり、それらが価値に影響を与えることがあります。

日本 産地

長野県がガーネットの産地と知られています。

具体的な原産国とガーネットの種類

インド

アルマンディンガーネット(黒みがかった赤色

スリランカ

スぺサルティンガーネット(オレンジ色

ロシア

デマントイドガーネット(緑色

東アフリカ

ツァボライト(緑色グロッシュラーガーネット)、ケニア(マンダリンガーネット)

アメリカ

パイロープガーネット(赤色)、デマントイドガーネット

ブラジル

スターガーネット、グロッシュラーガーネット

その他

タンザニア、ナミビア、マダガスカル、モザンピークなどです。

注意

ガーネットにはさまざまな種類があり、産地によっては色や特徴が異なります。

デマントイドガーネットは希少性が高くて、高価で取引されていることが多いです。

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