海に潜り、真珠を取っていた最古の地域はアラビア半島と言われており、その中でもバハレーン島が真珠採集の中心地とされています。
15世紀~16世紀ではクリストファー・コロンブスやスペイン人達が新大陸へ航海を始め、中央アメリカ~南アメリカで大量の真珠貝を発見し、新大陸の真珠はスペインに莫大な富をもたらし、「真珠の時代」とヨーロッパの王族と貴族に呼ばれるようになったのです。
18世紀~20世紀頃になると、天然真珠を求めて、アメリカ、フレンチポリネシア、マンナール湾などの海で天然真珠貝の乱獲が起こってしまい、激減してしまいました。
エジプト最後の女王となったクレオパトラは、真珠を酢に溶かして、飲み干したと言われたのです。
パール 原産国
主要生産国はオーストラリア、インドネシア、フィリピンで、この他にはマレーシア、ミャンマー、タイでも生産が行われ、日本では鹿児島県奄美大島、沖縄県で生産しています。
パール 日本 産地
真珠の名産地は、三重県(伊勢志摩)、愛知県(宇和島)、長崎県(壱岐・対馬)になります。
この3か所を「真珠三大産地」と呼ばれているのです。これらは、日本が誇るアコヤ真珠の養殖で知られます。
三重県(伊勢志摩)
御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功と養殖技術を世界で初めて確立した場所で、多くの真珠施設が存在しています。
愛媛県(宇和島)
日本の真珠産業の草創期に養殖場を開設し、真珠産業を始めたのです。
長崎県(壱岐・対馬)
対馬は元々天然のアコヤ貝が生息する真珠づくりに適した環境ですが、本格的な真珠養殖が始まったのが大正10年となります。
対馬の真珠は、海が低温・低栄養ゆえに成長が遅く、通常ならば12ヶ月で出荷できるところを、19ヶ月かけてじっくりと育てています。
地域
自然環境が真珠の養殖に適し、高品質な真珠を生産することで知られているのです。