10月:オパールの歴史

古代ローマやギリシャ時代の頃は、神秘的な見た目から予知力や洞察力が形になったものだと考えられ、「神の石」と呼ばれています。

アラブでは稲妻が宝石になったと考えられていました。

古代ローマでは、政治家だったマルクス・アントニウスは元老院議員が身に着けていたオパールに一目惚れをし、クレオパトラに贈るため譲ってほしいと頼んだのですが、断られてしまい、元老院議員を国外追放したのです。

イギリスのビクトリア女王が愛した宝石でもあり、娘の結婚祝いにオパールを贈りました。

オパール　産地

オパールの主な産地は、オーストラリア、メキシコ、エチオピアなどです。特にオーストラリアは世界の産出量の約9割を占め、中でも南オーストラリア州クーバーペディやクイーンズランド州ウイトンなどがあります。メキシコ産はウォーターオパールやファイアオパールが有名で、エチオピア産は近年注目されている高品質のウォーターオパールが豊富となっています。

オーストラリア

・世界のオパール産出量の９割以上を占める主要な産地になります。

・南オーストラリア州クーバーペディは、特に高品質なホワイトオパールを産出する場所として有名になります。

・クイーンズランド州ウイトンでは、ボルダーオパールが産出されています。

ニューサウスウェールズ州ライトニングリッジは、世界最高級のブラックオパールを産出する場所と知られています。

メキシコ

・ウォーターオパールやファイアオパールが有名です。

・エチオピア産のオパールは、水分を吸い込んでいる「ハイドロフェン」効果があり、耐久性も高いとされています。

・特にステイシュ鉱山産のブラックオパールは、高品質で市場で評価となります。

これらの産地以外にも、ブラジルやインドネシアなどでもオパールは採掘されているのですが、オーストラリア、メキシコ、エチオピアなどがとくに有名となっています。

日本

　日本は、地球の地殻変動によって、比較的新しくできた島国になります。そのため鉱脈が少ない宝石が採掘されにくい国なのですが、コモンオパールは日本の山・川でも見つけることがあります。特に福島県、富山県、石川県、愛知県で採掘されることが多いので、山の中の上流を探すのはいかがでしょうか。

皆さんは「を」の読み方はどっちになりますか？

くっつきの「を」　それともつなぎの「を」

自分はくっつきの「を」として読んでいます。

あるなしクイズ

　ヒント　あるの言葉の先頭に文字をつけると、別の意味の言葉になります。

答えタン＝石炭　隋＝脊随　凱旋＝赤外線