大谷翔平が飼っている犬です。
性格
陽気で明るくて活発なのですが、神経質な面は少ないので攻撃的ではありません。注意力・自立心はさほど強くないため、飼い主にはよく服従しています。子供と他の犬とも仲良くできます。穏やかな性格なのですが、番犬には向かないタイプの犬です。
特徴
丸い頭蓋骨にはっきりとしたストップがあり、暑すぎず、長すぎないマズルをしています。垂れ耳で、目はダークブラウンのアーモンド形になります。体高と体長がほぼ同じのスクエアな体型の、やや小さい中型犬で、すんなりと細い手足をしています。頭をあげて歩く姿に気品があり、華やかな飾り気のある尻尾を水平よりも高く掲げて歩き、尻尾は巻いてはいません。理想的な体高はオスは40㎝で、メスは38㎝となっています。
①歴史
オランダ原産とする希少犬種「コーイケルホンディエ」は、鴨猟などで活躍してきた歴史を持つ労働犬の一種になります。その猟のスタイルは非常に独特なもので、猟場ではそのフサフサの尻尾を囮に使い、それに釣られて飛び出してきた獲物を飼い主であるハンターが撃ち落とすといった大変ユニークな手法が取られています。この狩猟方法は、実は、オランダではポピュラーな方法で、コーイケルホンディエの名称もこの猟を元に「鴨猟の犬」と言う意味が込められているのです。また、コーイケルホンディエは、代表的な鴨猟だけでなく、他の野鳥やアヒルなどの狩りでも活躍し、オランダの人々にはとても愛される存在であります。その証拠に芸術家「レンブラント」を始めとするオランダ出身の画家達が当時描いた絵画には、コーイケルホンディエの姿が幾度となく登場していたのです。
②歴史
18世紀に入ると、狩猟犬として活躍してきたコーイケルホンディエは、徐々にその見た目が貴族や上流階級の人々の目にとまり、愛玩犬としても飼育されるようになってきました。元来、コーイケルホンディエが持ち合わせていた明るく、人懐っこい性格はペットとしても優秀で、その人気も次第にピークを迎えることになりますが、その状況も一転、やがて悲しい時代が訪れてしまったのです。