③歴史
原因が20世紀中頃に起きた第二次世界大戦になります。この戦争に参加したオランダでは、他国同様食糧難と空襲の被害が相次いでペットを飼う余裕がなくなったのです。コーイケルホンディエも例外ではなく、戦争が終わる頃にはわずか25頭しか残らなかったのです。この時、コーイケルホンディエを絶滅の危機から救ったのが、オランダ貴族のヴァン・ハーデンブルグ夫人です。ハーデンブルグ夫人の尽力により、オランダ北部では一頭のメス犬が発見され、現在のコーイケルホンディエの基礎犬となったのです。その後は、愛好家たちにより育種の努力の末、1971年にコーイケルホンディエはオランダ政府により正式に犬種として登録されるまでに至りました。
④歴史
ただ、その頭数は現在でも非常に少なく、オランダ国内ではよく見られるものの、あまり世界的に浸透している犬種ではないのです。と言うもの、日本に初めてコーイケルホンディエがやってきたのは1999年のことで、非常に最近になってからです。しかし、日本ではすでに人気のある小型犬「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」を大きくしたような外見や、その明るく人懐っこい性格は、一部の間では愛好家に強い人気を誇り、国内でもここ数年は100頭近くが登録されるなど、その数は徐々に伸びてきました。また、オランダ原産国ではコーイケルホンディエは、ペットとしてだけでなく、災害救助犬としての役割も担っており、今後は日本国内でもその能力の発揮に期待されています。