猫耳少女は夢をみない。#39

#39   「家族」

みんな、ありがとう・・・・!

国民主催の2人を祝うイベントには、大勢の国民が参加し集った。
そのなかで2人の女性が輝とルージャの目の前に現れ声をかけてきた…

あの・・・・・

・・・!
君たちは!!

覚えててくれたんですか?
一時期、城にいたものです。
輝様があの時言ってくれたお言葉ずっと覚えてて
あのあと、私達・・
盗みを働いた店で働き稼いで
自分のチカラで働いたお金を
もらえる大切さ・喜びを感じました。
まだ、すべての店で
罪を償ってはいないのですが
今日は休みを頂いて飛んできました!!

そうか・・・。
君たちは順調なんだね・・

輝様達のおかげです!!
貧困問題も解決されて以前より住みやすくなり
景気もよくなったと思います。

自分たちも公務をしながら、プライベートを楽しんでいる。

それでは、輝様、ルージャ様
おめでとうございました!!
これからも応援しています!!

イベントが終わると、国民は手を振りながら片付けをし始めた。
輝とルージャが笑顔で返し手を振り返す
すると王族専用バスが到着しバスに2人は乗車する!!
王族だけが参加できる、青海観とミアン・青海の結婚パーティへ向かう

遅くなりました!!
青海輝、ルージャ・青海ただいま到着致しました!

おお!!
これはこれは、お2人方ご足労ありがとうございます。
現在出席確認とプログラムの変更をしていましたので、
まだ開始されていません。
どうぞ・・
おかけになってお待ちください・・・・

わかりました!!

王族だけが参加できる正式なパーティ
参加者の名簿と参加者を見渡すと、2人は身内が来ていないことに気づく

兄さんがいない・・・

妹も来ていないわ・・・

2人は一緒ってことかな?

心配ね。ユースティア、2人の近状なにか知らない??

少々お待ちください。

ルージャの近侍、ユースティアは成の部屋へ電話をかけるが
電話に出たのはサリウスだった。
締切間近の書類作成をしていて成は集中しているとのことだった。

ねぇ、一旦休んだら・・・?

あと・・・・
もう少しで終わるじゃん・・・・

そうだけど、、、今日は・・・あの日でしょ?

そのためにも・・・・・
早く終わらせるじゃん・・・

ユースティアの伝言によると、
“遅れても2人で行くから”と
なんとかパーティ中に間に合わせるつもりでいるらしい、とのこと・・・。
“そういうことなら・・・“ と、
輝とルージャは2人を待っている事にした。
プログラムは、後半に進行していった。
まだ会場に来ないサリウス達を心配する司会とルージャ達
会場の扉を大きく開けて2人は正装で到着

遅いわよ、あなたたち!!

これで、主役は集まった・・・

青海成とサリウス・ペンダンテが会場に着くと、
2人とルージャ・青海と青海輝にスポットライトがあたる。
そこで司会は、4人をステージに登壇させた。
4人は知らされていないプログラムに
戸惑いながらも司会のアナウンスに続きながら沿って動いた・・・・・。

輝様、成様・・・こちらに・・・

ミアンに呼ばれて、成・・輝・・はミアンの元へ動いた。
するとミアンは2人を抱きしめた。

あなた達、2人は幼いころに母を失っているのね。
でも、私はあなた達の父と結婚したの
だから、私があなた達の母よ・・・
ワガママも言って、遠慮もしないで・・・
あまえなさい!

母親の姿・・・を覚えていない2人は、久しぶりに母親の愛を知った。
その様子を見て・・・サリウスは王族への変化を感じた・・・
そして、父である観は初めて第1皇子の成がパーティに参加してくれたこと
2人に母親という存在をまた知ってもらうこと・・・

これからは幸せな道へ

国は景気も良く、いい方向へ続いていき
それから・・・・5年後

あなたとの出会いも、こういう風が吹く日だったわね

私は隣にいる人物を見上げて微笑む…
隣の人物は私を見て、こう述べた……

君と出会えて幸せだよ…

私もよ…

ママーーーー

あら、エル・・・どうしたの?

あれ、食べたい!!

いいわよ!!あなた、一緒に行きましょう!!

ああ

輝とルージャの間に、生まれた子供はエルと名付けられた。
エルには不自由なく、育ってもらおうと2人の意思は強い
そして、成とサリウスは結婚を控えていて
ラナとラディアは、交際をし続けている。

猫耳少女は夢をみない。

私は、猫耳族のルージャ
猫耳族は猫耳に触れられると消滅してしまう
だから、生きることもそんな国にした王族をけぎらっていたけど
皇子との出会いが私の人生を変えた。

いま、私は息子を育てながら
幸せな日常を育んでいる。
私達、王族はこれからも国民を支えていきたいと思っている
未来を国を作り変えるのは勇気と希望と信頼
たった、1人あなたの手伝いをしてくれる人が
声をかけてくれる人がいたら
協力しましょう!!

これは、私と私が出会った皇子が
不景気な国を作り変えた物語・・・・

おわり

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水樹

最初に絵を描き始めたのは小学生の頃でした。 それから、自分の世界観を文字におこしたり、絵にするのが趣味になっています!!

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