こんにちは。アンドルです。いよいよ夏目前となってきていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。私もそろそろ昆虫採集の準備を始めようと考えております。そして夏の昆虫の代表、その一角であるクワガタムシの中のコクワガタについて解説しようと思います。
コクワガタはオスは大体2から5センチ。メスは3センチ程の小型のクワガタムシです。というのは本当ですが、実はオスの個体は中型のノコギリクワガタやミヤマクワガタに匹敵することもあるため、意外と大きいオスの個体も存在します。また個体数も多く、それ以外にも都市部の近くにも生息することもあり、夜間や早朝に白熱灯タイプの街灯や林寄りのコンビニの付近で見つけることができることもあります。個体数の多さの理由は小型の体のおかげで天敵から隠れることが容易であること、繁殖力が高いことがあげられます。
それでは、改めてコクワガタの生態について触れていきたいとおもいます。コクワガタの成虫は5月から10月の間に見られます。生息域はクヌギやコナラの雑木林が主な場所で、好みの環境であれば高山地帯や街路樹でも見られます。野生化では冬を越す個体は少なく、たいていは死んでしまいます。一応越冬を試みる個体もおり、成功すれば翌年までは生存できますが、越冬中に体力がもたずにそのまま死んでしまう個体のほうが多いです。一方飼育下であれば2年ほど生存できることもあるそうです。また上述した繁殖力が高いというのは単純に幼虫の数が多いというのはあるのですが、幼虫の食事量も少ないため共食いや主食であるクヌギ、コナラやエノキの朽ち木の奪い合いが起きないというのがあります。
幼虫の間は約1年ほどで朽ち木の中でサナギになります。サナギの期間は1か月ほどで成虫になります。サナギから羽化した際には、しばらくは蛹室(ようしつ)のなかで体が乾いて成熟するまでは1か月ほどかかります。この期間に冬を迎える個体もいますがその個体は冬を越すことができます。
成虫は樹液を主食としますが様々な広葉樹をターゲットにします。具体的には上述したクヌギ、コナラ以外にもカシやヤナギなど多岐に及びます。また樹液が少ない時は自分で傷をつけて樹液を出させることもあります。それ以外にも熟した果実にも集まります。成虫の交尾の期間は成虫として活動している間は大体繁殖を試みます。このサイクルを繰り返すのがコクワガタの生態になります。
今回はここまでです。ご愛読ありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。