歴史
風鈴の歴史は古く、中国から伝わった占い道具「占風鐸(せんふうたく)」が起源となっています。
それが日本に伝わり、寺院の軒先(のきさき)に吊るされる風鐸となり、魔除けとして使われるようになったのです。
平安時代には「風鈴」と言う呼び名で使われるようになりました。
江戸時代には、ガラス製の風鈴が登場し、夏の風物詩となりました。
起源と中国
・風鈴の起源は、古代中国で使われていた「占風鐸」と言う道具です。これは竹林に吊るし、風の音で吉凶を占っていました。
・占風鐸は、風の向きや音の鳴り方で物事の吉凶を占うもので、涼を求めるためではありませんでした。
日本への伝来
日本には仏教とともに「風鐸」が伝わり、寺院の四隅に吊るされました。
魔除け
風鐸の音は、魔よけの効果があると信じられていました。
平安時代には貴族たちが軒先に吊るすようになったのです。
「風鈴」の名称
この頃から「風鈴」と言う名前が使われるようになりました。
ガラス風鈴
江戸時代中期に、長崎のガラス職人達がガラス製の風鈴を製造・販売し、人民の間でも広まったのです。
江戸風鈴
江戸時代末期には、ガラス風鈴が盛んに作られ、「江戸風鈴」として親しまれるようになりました。
その他
南部風鈴
岩手県盛岡市と奥州市で作られている南部鉄器の風鈴も有名です。
堤人形風鈴
宮城県の仙台市の伝統工芸品である堤人形で作られた風鈴もあります。
まとめ
風鈴は、涼しさを感じるだけでなく、その音色に魔除けや安らぎの効果もあるとされています。