映画「君に読む物語」

今回は、私の好きな映画作品を紹介する。

「君に読む物語」(2004年アメリカ映画)

女性が好む映画で、ハーレクインロマンスなどの小説を読んだことがある人におすすめのラブ・ロマンス映画。他の映画で、彼女が彼氏に「この映画、面白いから観てね」というが、彼氏は、口では、「ああ、観るよ」と言うが、心の中では「絶対みねえ。」というくらいの、女性向きの映画。ロードショーされた当初は、FACEBOOKに好きな映画は、「君に読む物語」と書く女性が急増した。

あらすじは、1940年代のアメリカ。労働者階級の男性と、夏休みに避暑にきていた、裕福な家庭に生まれた17歳の彼女が出会って、お互いに惹かれあい、結婚したいとまで思うが、彼女の両親に反対され、夏の終わりには、別れさせられて、彼女は、都会へ帰っていく。彼女を忘れられなかった彼氏は、一年間毎日彼女に手紙を送ったが、彼女の母親がそれを彼女に渡さずに、全てを隠した。さすがに、一年手紙を書いても返事がないので、彼氏は、彼女を諦めることにした。それから、彼女は大学に行き、戦争が始まったので、看護婦として、戦争に参加し、無事終戦を迎えた。彼のほうは、戦争に出兵したが、無事帰還する。労働者階級とはいえ、大工の腕前があったので、父親から受け継いだ家をリフォームして、きれいにする。そして、戦争で夫を亡くした未亡人と体だけの関係を続けていた。彼氏は、心の奥底で彼女が忘れられなかったのだ。

そのころ、彼女は戦争時に、負傷兵として出会ったお金持ちでハンサムな男性と、恋人になり、両親も賛成し、婚約をする。しかし、婚約して、ふと彼氏のことを思い出し、車で彼の家まで行く。未亡人の存在も知ったが、1年間手紙を送り続けてくれていたことも知り、二人の気持ちは、再度燃え上がる。彼女の母親が迎えにきたが、母親が、彼女をある工事現場へ連れて行き、泥だらけの恰好をして、きつい仕事をしている一人のおじさんを指さし、母親は「私も彼と若いころは愛し合っていたのよ。」と言い、でも今のお金持ちのお父さんが現れて、貧乏な生活は無理だと思った的なことを言って、泣きながら、今の夫のことをちゃんと愛している、お金だけじゃないと母親は言ったが、彼女の心は動かなかった。彼女は、一年分の彼氏からの手紙を母から受け取り、全部読んでやはりお金より気持ちだと思い、スーツケースひとつを持って彼氏のところへ行く。

彼氏は、労働者階級とはいえ、結局なんの仕事をしていたのか分からないまま、話は、50年くらい経過し、裕福な人が入りそうな老人ホームに彼女は入り、きれいな格好をして、化粧もちゃんとしていて、裕福そうな子供3人にも恵まれ、孫もいた。そう、結局彼らは結婚していたのだ。彼女も、実家では、黒人のお手伝いさんがいて、料理もしたことがなかっただろうに、どうやって身を立てていたのだろうと、不思議だ。こういうところが、突っ込みどころ満載だが、二人で、ボートに乗るシーンや、彼氏が、彼女の為に自分の家にアトリエをつくってあげて、彼女をびっくりさせて喜ばせるシーンなど、ジーンとくる場面が多い。。未亡人もさっと身をひくところもお話だなと思った。

主演は、「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムズだが、レイチェル・マクアダムズは、撮影当時すでに、24歳であったが、純粋な少女と大人びた感性の持ち主をうまく演じ切っていた。若き日のライアン・ゴズリングの風になびく金髪も、キラキラして格好いい。当時、二人は実際に付き合っていて、それも話題になった。

この映画の原題は「THE NOTEBOOK」で、そのまま公開していたら、ヒットしていなかっただろう。途中、途中で、老人ホームで、おばあさんになった彼女におじいさん(彼氏)が若いころの思い出の日記を読んであげるというふうにして、話はすすむ。

ネタバレしてしまっているが、是非一度観ていただきたい作品である。ちなみに私は、4回観た。私は、一度観た作品は、ほぼ観ないので、それだけ自分でも気に入っている作品なんだなと今では思っている。

見どころは、他にも二人が出会うシーンや、彼氏が彼女がやったことのないデートをやって、彼女をドキドキさせるシーンなどであろうか。

もともと1940年代の話なので、21年前の作品だが、古臭さは感じない。

やや彼目線から観た作品なので、男性にも一度みてほしい。

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はる組

こんにちは。 懸賞応募と海外留学などのエッセイを読むのが趣味です。 発達障害で困ることも沢山ありますが、どうよろしくお願いします。

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