お盆に仙台に帰省した。かつて家があった場所は津波でながされ、今では太陽光パネルが整然と並んでいる。歩いてみると、記憶の風景はすっかり違っていた。
道すがら、弟がふとアニメのキャラクターの名前を口にし、思わず笑ってしまった。街ではずんだシェイクがあちこちで売られていて、観光客も地元の人も手にしていた。震災の記憶を抱えながらも、新しい日常が広がっているのを感じる。
ブルーインパルスの自衛隊基地の近くの道の駅でもずんだシェイクを飲んだ。おいしい。
久しぶりの仙台は、過去の記憶と今の街並みが交わる場所だった。悲しみと再生、その両方を抱える土地として、これからも心に残り続けると思う。
