映画みたいな本当の話!!実話から生まれた超傑作!!アルゴ

この映画はイランアメリカ大使館人質事件をベースに作られた実写映画である。アメリカ合衆国中央情報局が18年間秘匿扱いとされた実在の作戦を元に作られた映画である。

あらすじはこうだ、

イラン革命により、1979年2月にルーホッラー・ホメイニー率いる反体制勢力が、モハンマド・レザー・パフラヴィー国王をイランから放逐した。

しかしその後、国外に亡命したパフラヴィー元国王をアメリカが受け入れたことに反発したイスラム法学校の生徒を中心とした反米デモ隊が、同年11月にテヘランのアメリカ大使館を占拠し、52人のアメリカ人外交官が人質に取られた。だが、大使館が占拠される直前に6人のアメリカ人大使館員が大使館から脱出し、近くにあるカナダ大使公邸に匿われる。しかし6人が脱出したことを新政府(イスラーム革命評議会)は気づいていなかった。

これを受けて、CIA秘密工作本部作戦支援部のトニー・メンデス(ベン・アフレック)は6人をイランから救出するため、『アルゴ』という架空のSF映画をでっち上げて、6人をそのロケハンのスタッフに身分偽変させ、秘密裏にテヘランから脱出させるという作戦をたてる。

まさかのニセSF映画作成!!2013年、スティーヴン・ジェイ・シュナイダーの『死ぬまでに観たい映画1001本』に掲載された1作、面白くないわけがない名作!!

この映画は細かい部分を除くとすべて実写である。冒頭テヘランアメリカ大使館の職員が一生懸命シュレッダーにかけられた写真をイラン絨毯(カーペット)職人が繋ぎ合わせ顔写真と照合するなど細かい演出も魅力的である。

CIAでニセSF映画をでっち上げハリウッドにいる知り合いのプロデューサーに実際の撮影が行われているか?のように電話番まで頼む細かい演出は脱帽である。

ここでちょっとこれを知っていたらおもしろい?実話と相違点をおさらい!

本作は、事実を基にした作品として高評価を受けたが、一部事実と異なる箇所もある。

  • 映画ではテヘランへの潜入はメンデスの単独行のように描かれているが、実際にはCIA要員がもう1名密入国していた。
  • 映画では6人全員がカナダ大使公邸にかくまわれているが、実際には出入国管理局高官の公邸も使われ、分散して身を隠していた。
  • アルゴ作戦は、メンデスがテヘランに入り、カナダ大使公邸にかくまわれていた大使館員達と会うまでは本決まりではなく、劇中にも出てきた外国語教師や農業関係者などの他の偽装作戦も案に入っており、最終的にどの作戦を遂行するかは大使館員達に選ばせたという。
  • 劇中では、映画スタッフに偽装した大使館員たちが、テヘランのバザールにロケハンに出かけて騒動に巻き込まれるシーンがあるが、実際には出かけていない。
  • 劇中ではイランから脱出する前夜、ホワイトハウスから急遽作戦中止命令が出るも、メンデスがこれを無視し作戦を実行しているが、実際に中止命令が出たのは彼が潜入する以前の話であり、しかもその僅か30分後にはカーター大統領から許可がおりた。
  • クライマックスのメヘラーバード国際空港から旅客機が離陸する際、偽装に気付いた革命防衛隊員たちが機を停めようとジープやパトカーで追いかけるが、実際には気付かれることなく出国審査をパスし、無事イランを脱出している。メンデス曰く、この際に焦ったのは審査で6人のうち1人が偽パスポートの写真と実物の髭の状態が異なっていたため、出国管理官から「これはお前の写真か?」と聞かれたことと、搭乗した便から「機械系のトラブルで出発が遅れる見込み」というアナウンスがあった程度だったという。

最後にカナダ政府にも感謝!アクション、アドベンチャー、サスペンス、政治的陰謀、危険、そしてほんの少しのロマンスいろんな要素を詰め込んだ映画!私の中で実写映画としては過去トップ10に入る名作

まあアクションと言っても派手な銃撃戦やらはないがハラハラドキドキさせられる演出とその裏の裏にある政治定期陰謀もしかり、アドベンチャー要素も、なによりサスペンス要素もふんだんに入っている作品、これから少し秋になって涼しくなっていく中どうでしょう?秋の夜長に本格的実写映画、ぜひおススメです。

画像参照元 https://wired.jp/2013/03/04/making-of-argo/

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KIKU

映画とガンプラの作り方の紹介と戦闘機やミリタリー系銃の雑誌も読むので コラム作成や映画のシナリオ作成や詩を書くこともあります。

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