私は昔から本を読んだり、書き物をすることが好きで
机に向かう時間を大切にしてきました。
でも結婚して出産すると、自ずと優先順位は変わり
気づけば自分の机はなくなっていて
“それが無い”ということすら忘れてしまっていました。
家族と、子供と過ごす時間は他には代え難い大切な時間ですが
やはり大変なことも多く、つい頑張りすぎてしまい
色んなことをあきらめる癖がついてしまっていました。
子供が寝た後、日記でも書こうかなと振り返ると
そこにあるのは薄暗い照明と低いテーブル。
なんとか書くけど、なんだか集中できなくて
気持ちを整理する前にギブアップ。
本を読む気になれませんでした。
手軽に没頭できるものといえば、スマホ。
疲れすぎると何も考えたくなくて
SNSをぼーっと眺めてしまいます。
そうすると、30分なんてあっという間に過ぎ去ってしまいます。
そこにはもちろん、ためになる情報もあるし
くすっと笑ったり癒されたりするものもあるけれど
見終わった後は、なんとなく、虚無感。
ああ、もう自分の時間が終わった。
また明日もいつもの一日がはじまるんだなぁと思うと
寝る前から気持ちが疲れるということもありました。
楽しいし、充実してる。
でもどこか少しずつ心がすり減っていくような日々が続いては
定期的にやってくるメンタル崩壊の時期。
今回の落ち込み期もなかなかしんどくて
(どうしたら抜け出せるかな…)と、漠然と考えていました。
その時にふと、
「日記を書いたり本を読む、その世界だけに没頭できる時間が欲しい。」
と思ったんです。
きっかけは、なんだったかな。
具体的には覚えてないけれども、
“自分の好きなことなのに、どうして窮屈な思いをしないといけないんだろう。”
という気持ちはずっと心の奥のほうにあったからだと思います。
思い立つと欲しいものを揃えないと気が済まない性分なので、
家具屋さんをはしごした後、
納得できる自分用の机・椅子・照明を買いました。
設置して、さっそく本を読んでみると
「自分に足りなかったのはこれだったんだ。」と思いました。
思った、というよりは体感した、という感覚でした。
今の私に必要だったのは、
“本当の意味で自分を取り戻す時間”。
その時間のための、
“自分だけの机”。
それに気づけて良かったです。
今まで気になってた本も、漫画も
ノートに書いてまとめたかった気持ちも
なんでも好きなように自由にできると思うと、
心が自然とわくわくして
落ち込んだ日も心が少し上を向ける気がしています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。