花言葉
アケビの言葉は、「才能と唯一の恋」です。
これらの花言葉は、古くから食用や工芸品などに利用されてきたことから「才能」、そして雄花と雌花が異なり別々に咲くことから「唯一の恋」と付けられています。
才能
アケビは果実だけでなく、新芽、ツル、種子、果皮などが様々な用途で活用されていたことから、この花言葉が付けられたのです。
唯一の恋
アケビの花は、雄花と雌花が異なる形や色で咲き、別々の株で受粉します。
この仕組みが、他にはない「唯一の恋」と言う花言葉につながっていったのです。
名前の由来
実が熟すと紫に裂ける様子から、「開け実」が転じて「アケビ」になったとされています。
利用法
食用(果実、新芽、果皮)、漢方薬、工芸品(ツルの編み物)、油の抽出など、古くから人々の生活に深く関(かか)わってきたのです。
別名
アケビの別名はには、木通、通草、五葉木通などの漢字があり、日本ではアケビカズラ、アケビヅル、ヤマヒメ(山姫)、野木柧(のぎかさ)アケブ、コノメ、オトメカズラなど、地域や用途によってはいろんな呼び方があります。
中国名では?
野柧(やぼくか、yang-mu-gu-a)
原産地
アケビは日本、中国、朝鮮半島に原生する植物です。
薬用
奈良時代に中国から薬用植物として渡来したとも言われています。
茎は「木通」と呼ばれており、利尿や抗炎症作用のある生薬としても使用されています。
食文化
山形県では春の新芽、秋の果実ともに地域で親しまれており、煮物や味噌詰め焼きなど様々な料理に調理をされています。
全国的には種の周りの白い部分を食べますが、山形県では、皮の部分を食べると言う独特の食文化があるのです。
工芸品
江戸時代末期には、湯治客(とうじきゃく)へのお土産として岩木山麓(いわきさんろく)でアケビのツルを使った炭籠や手提げ籠が作られたのが始まりとされているのです。
明治時代以降は、さらに広まり国内外の展覧会に出品されるなど、市場が拡大していきました。
現代
1970~80年代からは、本格的な栽培が始まっていったのです。
山形県は全国有数の産地となっています。
種子から抽出(ちゅうしつ)されるアケビ種子油は、通常の食用油とは異なる主成分を持ち、肥満予防にも有効な健康志向の食用油としても注目されているのです。
湯治客とは?
病気や怪我の療養、または心身の回復を目的として、温泉地に比較的長期間滞在するお客様のことです。
単に観光で温泉地を訪れる「温泉旅行客」とは違い、湯治客は温泉療養に特化した特徴になります。
主な特徴
滞在期間
湯治は、一般的には1週間以上など、長期間の滞在が基本となっています。
目的
病気治療や身体的な不調の改善や疲労回復が主な目的です。
過ごし方
決まった湯船に何度も入ったり、自炊をしながら規則正しい生活を送る伝統的なスタイルになっています。
現代の湯治
最近では、2~3泊程度の「プチ湯治」など、気軽に体験できることも広がっています。
湯治客と観光客の違い
項目 | 湯治客 | 温泉旅行客 |
目的 | 療養、疲労回復 | 観光、リフレッシュ |
滞在期間 | 長期(1週間以上が目安) | 短期(一泊2日など) |
過ごし方 | 温泉に繰り返し浸かる、静かに過ごす | 温泉地を観光する、アクティブに過ごす |
歴史
アケビの歴史は古く、果実が自然に裂ける様子から「開け実」が変化したと言う説があります。中国から薬用植物として渡来したともされています。
古くから食用や薬用、またはツルを用いた工芸品(アケビ蔓細工)にも活用されてきました。
秋には熟した果実を、春には新芽を食します。山形県のように果皮を食べる食文化も存在していました。