いちごを守る
いちごは結構デリケートな植物です。
特に果実は雨や風によって、すぐに傷がついて腐ってしまったりします。
いちごを守るために、寒さ対策をさらに強化すると共に、いちごの株に雨が当たらないようにカバーを掛けます。
カバーするシートを掛けるには骨組みが必要なので、園芸用支柱を用意します。
次からは、僕個人的なスタイルになりますが掛け方をご紹介していきます。
園芸支柱の準備
支柱の種類
園芸支柱といえば、「真っすぐな棒状」のもの。「半円形状のアーチ状」の2つが思い浮かびます。
育てる植物やプランターによっては使う支柱が変わってきますが、今回僕が使う支柱はアーチ状の「トンネル支柱」です。
その中でも、いろいろな太さや長さの物が売られています。
ホームセンターなどに行くと太さ16mm、20mmの物も置いてあります。
支柱穴が開いたプランターに合う太さは、たいがい「8mmか11mm」が多いようです。
プランターによって穴の大きさが違うので調べておきましょう。
支柱を選ぶ
園芸支柱は100均のお店でも販売されています。8mm、11mmは多くのお店で見かけます。
今回使用している僕のプランターは2つですが、それぞれ違う製品なので、いずれも穴の大きさに違いがあります。
なので、2種類の太さの(8,11mm)トンネル支柱を用意しました。
支柱を立てる

支柱を交差させる
一つのプランターにつきトンネル支柱を2本使用します。
プランター四隅の支柱穴に対角線斜めに差し入れ2本を写真のように交差させます。
支柱が抜けないようにする
シートを被せた後、風で支柱ごと飛ばされないように、差し込んだ支柱をしっかり固定しておく必要があります。
色々な方法があると思いますが、僕のやり方を2通り紹介します。
1.「ゴムひも付きフック」を使う
2.「洋ラン用支柱」を使う
1.「ゴムひも付きフック」の場合

ゴムひもフックは、屋外でも使えるアウトドア用の物だと劣化をある程度抑えられます。100円ショップでも販売している店舗があります。
フック部分をプランターの淵(トンネル支柱が差してある位置4か所)に引っ掛け、ゴムひもがたるまないよう、軽く引っ張り上げた状態で、支柱にしっかりと結束バンド等で固定します。
もし風が吹いても、ゴムの引っ張る力で支柱が抜けづらくなります。
2.「洋ラン用支柱」の場合
(注):これは、プランターに空いている支柱穴が小さく貫通している場合に使う方法になります。

洋ラン用支柱は、細くて丈夫な上、手で簡単に曲がるという特性を利用します。
トンネル支柱1本あたり洋ラン用支柱を2本使うので、プランター1つあたりの洋ラン支柱は合計4本になります。
これも100円ショップで販売しています。
トンネル支柱をプランターに差し込む前に、トンネル支柱の両端に10cmくらいずつ、洋ラン用支柱の片端と束ねて、結束バンドや屋外用のテープでしっかり留めて一体化させます。(図参照)
トンネル支柱に繋げた洋ラン支柱の脚部分を支柱穴に差し込んで、写真のようにプランターの淵裏側でL字型に曲げます。
この時、トンネル支柱の脚は支柱穴には入りませんが固定されます。


頂点を結ぶ
最後に、トンネル支柱の交わる頂点を針金、ひも等で結びます。

園芸用透明ビニールシートを掛ける
シート選び
シート(カバー)の種類は、用途によって色々な種類があり、僕は頭を悩ませてしまうのですが今回、透明なビニールシート(透明マルチシート穴なし)を使います。
透明シートのメリットは、
「雨・風避けになる」「中が保温される」「日光が入る」「土の乾燥防止になる」「虫が入りづらい」
などです。
デメリットは、
「中が蒸れる」「温度が上がり過ぎる」「風の抵抗を受けやすい」「水やりや手入れ時に捲る手間が掛かる」
などがあります。
場合によってメリットとデメリットが矛盾したりしますが、蒸れたり、高温になったりしたら、その都度シートを捲って開け閉めします。
因みに、透明マルチシート(穴なし)は100円ショップでも販売していますが、サイズが小さいので覆いきれずという事が以前ありました。なので面倒ですが、切り揃えてテープで貼り合わせて使っていました。特に問題なくワンシーズン耐えてくれました。
シートを掛ける
透明ビニールシートをトンネル支柱の上から被せてみて、プランターの外側4面を充分覆える大きさに切り出します。
支柱の太さに合った園芸用クリップ等で、適宜数か所留めていきます。
正面は、水やり時など常に開け閉めする事を考え、着けたり外したりしやすいクリップにしておくと良いと思います。



寒い時期に入ったら
・晴れの日は、日中は開けておいて、日没時閉める。
・雨・雪・風の強い日は閉めておく。
まとめ
(プランター1つにつき)
・園芸用トンネル支柱……2本
・アウトドア用ゴムひも付きフック…4個 or 洋ラン用支柱4本
・園芸用透明マルチシート(ビニールシート)…プランター全体を覆えるサイズ
その他、屋外用の結束バンド・テープ・留め具クリップ・紐・など
- 強風対策のために、トンネル支柱2本を交差させて、プランターにゴムひも付きフックなどを利用して設置する。
- 園芸用の透明ビニールシートを上から被せて、クリップなどで留める。
正面は開閉しやすいよう、取り外しが簡単なもので留めておきます。
「気温が比較的高い日」、「中が蒸れそうな日」はシート正面を捲りあげて通気性を良くしてあげましょう。
