花言葉
柿の花言葉は「恩恵(おんけい)、自然美」の他、「優しさ、実行力」と言ったポジティブなものがあります。
また、熟して実が自然に落ちる様子から「広大な自然の中で私を永遠に眠らせて」と言う少しミステリアスな花言葉も存在しています。
恩恵
糖分補給源や冬の食糧として人や動物を助けてきました。
自然美
山に自生するなど、ありのままの自然な美しさがあります。
優しさ
豊かな恵みをもたらす様子です。
実行力
庭先で身近に植えられ、実が収穫される様子からです。
広大な自然の中で私を永遠に眠らせて
熟して実が自然に大地へ還っていく様子から連想されています。
由来
柿の花の「由来」には、主に「柿の実が熟して大地に還る様子から連想される言葉」と、食用菊の一種である「かきのもと」の由来があります。
また、家紋の「柿の花」は、神聖な植物であることから付けられました。
かきのもとの由来
「かきのもと」の由来には諸説あるのですが、「柿の実が色づく頃に花が赤くなるから」と言う説が一般的です。
その他にも、「生け垣の根本に植えていたから」や「柿の木の根本に植えていたから」と言う説もあります。
柿の実が色づく頃に赤くなるから
柿が色づく秋には、かきのもとの花が鮮やかな赤紫色に色づくことから、この名前が付いたと言う説です。
生け垣の根元に植えていたから
農家の庭先などに生け垣の「垣(かき)」の「もと(根本)」に植えていたことに由来すると言う説になります。
柿の木の根元に植えていたから
「柿の木」の「もと」に植えていたことに由来すると言う説です。
縄文時代~奈良時代
縄文時代や弥生時代の遺跡から柿の種が発掘されており、古くから食用されていたようです。『古事記』や『日本書紀』にも柿の名前が登場しています。
奈良時代には国内で流通していました。
当時の柿は渋柿が主で、熟させてから食べたり、干し柿にして食べていました。
平安時代
干し柿が作り始めたとされています。
「延喜式(えんぎしき)」には、祭礼用の菓子として使われた記録もあります。
鎌倉時代
世界最古の甘柿とされる「禅寺丸柿」が神奈川県で発見されました。
これをきっかけに品種改良が進んでいきました。
江戸時代
甘柿の品種改良が進んで、江戸時代には海外に伝わるきっかけになりました。
明治時代
現在のように様々な品種の柿が栽培されるようになりました。
また、欧米からの生食文化が流入しました。
海外
16世紀頃には、ポルトガル人によってヨーロッパに伝わりました。
その後、アメリカ大陸に広がり始めました。
学名
カキの学名は『Diospyros kaki(ディオスピロス・カキ)』と言います。
ラテン語で「神の食べ物」と言う意味になります。
柿の日
1894年(明治27年)正岡子規(まさおかしき)が「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」と言う句を詠(よ)んだのが10月26日が「柿の日」となりました。
歴史
柿の歴史は古く、日本では縄文時代から食用とされ、中国から伝来し奈良時代には登場しました。
平安時代には干し柿が作り始めたのです。
鎌倉時代には世界最古の甘柿「禅寺丸柿」が誕生し、品種改良が進んでいったのです。
現在のように甘柿が広まったのは明治時代以降となりました。
かきのもととは?
「かきのもと」は、新潟県を中心に栽培されている食用菊です。
紫の花びらを持ち、ほろ苦い味とシャキシャキとした食感が特徴的で、江戸時代から食べられていました。
主な料理法は、酢の物やおひたしです。茹でる際には酢を加えると色がきれいに保たれます。
別名:「延命楽」とも呼ばれています。
