花言葉
トウモロコシの花言葉は「財宝、豊富、洗練、同意、仲たがい」です。
これらの花言葉は、実がぎっしり詰まった様子から「財宝、豊富、洗練」と名付けられたものや、背景から「同意」とされたもの、そして雄しべと雌しべ離れていることや茎が折れた様子に由来するとされる「仲たがい」など、複数の説があります。
財宝・豊富・洗練
実が粒々で規則正しく並んでいる様子。
同意
アメリカ植民地時代に通貨不足を補うため、同意のもとに売買の取引に使われていたことに由来する説
仲たがい
茎が折れたり、雄しべと雌しべのつく場所が離れていることに由来する説。
縁起
これは門守(かどもり)と呼ばれる風習で、魔除けの効果があるものを軒先(のきさき)に飾って、家内安全を祈念するものです。
トウモロコシは豆が多いことから「まめまめしく健康に働ける」ことや子孫繁栄のお守りとして喜ばれる他、ふさふさとした毛は「儲けや厄除け」につながるとも言われています。
意味と由来
トウモロコシは、イネ科の植物で、世界三大穀物の一つになります。
その名前は、中国から伝わった「モロコシ(唐黍)」に似ていることから「唐のモロコシ」が由来です。
日本では「トウキビ」など、地域によっては様々な呼び方があります。
唐のもろこし
16世紀頃に日本に伝わった際、すでに中国から伝わっていた「モロコシ(蜀黍、タカキビ)」と言う植物に似ているため、「唐から来たモロコシ」という意味で「トウモロコシ」と呼ばれるようになったのです。
「玉蜀黍」という漢字
トウモロコシの粒が宝石のように連(つら)なっている様子から、「唐」の字が宝石を表す「玉」に変わって「玉蜀黍」と書くようになったと言う説があります。
その他
生物学的な意味
イネ科に属する一年生の栽培植物です。
利用方法
穀物として人間の食料や家畜の飼料になる他、コーンスターチ、コーンシロップ、バイオエタノールなどの原料としても重要です。
別名
地域によっては「トウキビ(北海道)」、「ナンバ(近畿地方)」とも呼ばれています。
方言
東北でも「トウキビ」と呼ばれていることが多いが、青森県ではトウモロコシのことを津軽弁で「きみ」と呼ぶこともあります。
そのため、青森県産のブランドトウモロコシに「嶽(だけ)きみ」というものがあります。
また、宮城県と福島県では「とうみぎ」山形県南部と福島県西部では「とうきみ」と言う呼び方をされています。
豆知識
トウモロコシに関する豆知識には、粒列が必ず偶数になっています。
ヒゲは、1本1本が粒とつながっています。
ヒゲの色が熟度を示しています。
キシリトールの原料となっています。
主食にもなる穀物であるといったものがあります。
また、栄養価が高くビタミンや食物繊維が豊富で、鮮度が落ちやすいため、早めに調理か冷凍保存がおすすめです。
特徴と性質
粒列が偶数になる
トウモロコシが成長する過程で細胞が2つに分裂するため、粒列の数は必ず偶数になります。
ヒゲの役割と数
1本1本が雌しべであり、受粉すると粒が大きくなります。そのため、粒とヒゲは同じになります。
ヒゲの色で熟度を見極める
茶色くて褐色しているヒゲの方が熟しているサインになります。
おいしく食べるヒントは?
食べるなら真ん中から
軸元と先端では生長に差があるため、最も甘みのバランスが良い中央部分から食べるのがおすすめです。
鮮度を保つには?
収穫後、糖分が減っていくので、冷蔵庫に立てて保存し、できるだけ早めに食べるのが良いでしょう。
生食の魅力
収穫してすぐに食べる生食は、シャキシャキとした食感とフレッシュな甘さが楽しめます。
活用方法
芯とヒゲを再利用する
芯は旨味成分が豊富なので、スープの出汁に使ったり、炊き込みご飯に入れると良い出汁がでます。
ヒゲもカリウムなどが豊富なので、刻んでスープに入れたり、かき揚げにしたりして利用できます。
保存方法
鮮度が落ちやすいので、すぐ食べない場合は、加熱してから密封袋に入れた後に冷凍保存するのがおすすめです。
その他
キシリトールの原料
トウモロコシの芯に含まれる多糖類は、甘味料のキシリトールの原料の一つです。
ポップコーンの原料は異なる品種
ポップコーンは「爆裂種」と言う品種で作られています。
スイートコーンでは作れないです。
爆裂種とは?
小粒で種皮が固いポップ種(爆裂種)のトウモロコシを乾燥させた粒を油やバターをひいたフライパンなどで数分間炒り続けると、粒の中の水分が蒸発して膨張する圧力に耐えられなくなり、固い種皮が弾けてスポンジ状に膨張します。
これがポップコーンになります。中には、加熱しても種皮が破れず、爆発しないものもあります。
起源と古代文明
約7000年前からメキシコを中心に栽培が始まりました。
マヤ文明やアステカ文明では主要な食料源となっています。
コロンブスと世界への伝播(でんぱ)
1492年にコロンブスがヨーロッパに持ち帰った後に、スペインをかわきりにヨーロッパ各地、さらにはアフリカやアジアへと急速に広がりました。
日本への伝来と普及
1579年(天正7年)にポルトガル人によって長崎に伝えられたとされています。
当時は「南蛮黍(なんばんきび)」と呼ばれていました。主に九州や四国の山間部で栽培され、後に中国、近畿、東海地方へと伝わりました。
江戸時代には、水田を拓(ひら)けない地域での重要な食糧となりました。
近代の発展
明治時代に北海道で大規模な栽培が始まり、フリントコーンやデント種が導入されました。
第一次世界大戦後の缶詰工場の建設や、第二次世界大戦後のスイート種の導入、さらに品種改良によって現在のような品種が広まっていきました。
誰が発見したの?
1492年にクリストファー・コロンブスが新大陸を発見した際、キューバ島の現地のカリブ人が栽培していたトウモロコシをコロンブスが持ち帰りヨーロッパに伝わりました。
即座に栽培が始まり、1500年にはセビリア人において栽培植物としての記録が残されています。
歴史
トウモロコシの歴史は、メキシコを中心とする南北アメリカ大陸の古代文明で栽培が始まり、15世紀頃にはコロンブスがヨーロッパに持ち帰り世界に広まりました。
日本には1579年(天正7年)にポルトガル人によって長崎に伝えられ、当時は水田が少ない山間部などで主食として広まりました。
明治時代以降、北海道から大規模な栽培が始まり、品種改良を経て現在のようなトウモロコシが作られました。
フリントコーンとは?
フリントコーンは、硬くてガラス質の表面を持つ、トウモロコシの一種です。この名前は、硬い粒が火打石のように丈夫であることに由来しています。
食用、飼料用、工業用原料として利用されています。
トルティーヤやポップコーンなどの原料になるほか、様々な色を持つため観賞用にも使われています。
特徴
・粒が硬く、外皮(がいひ)が堅牢(けんろう)です。
・角状デンプンと呼ばれる硬いデンプンが粒の全体を覆(おお)っています。
・赤、青、紫など様々な色合いの粒を持つ品種もあります。
用途
食用
トルティーヤなどに加工して使うことが多いようです。
家畜用飼料
飼料として利用されています。
工業用原料
コーンスターチやバイオエタノールの原料などにもなります。
観賞用
カラフルな品種は装飾用に用いられることもあります。
関連品種
ポップコーン
フリントコーンの品種です。
グラスジェムコーン
カラフルなフリントコーンの一種で、観賞用としては人気があります。
