花言葉
フキの花言葉は「公平な判断」です。
これは、日本原産の山菜として知られ、早春に顔を出す「フキノトウ(蕗の薹)」が、早春の訪れを告げる公平な存在だからと考えられています。
公平な判断
早春に芽を出すフキの姿に由来します。
私を正しく認めてください
フキノトウの花言葉としても使われています。
フキノトウの花言葉
「仲間」と言う言葉もあります。
特徴
フキの特徴は、ほろ苦さとシャキシャキとした食感で、春を告げる山菜です。
全体的に水分が多くて低カロリーで、食物繊維、カリウム、カルシウムが豊富に含まれているのです。
独特の苦み成分であるポリフェノールには抗酸化作用が期待されており、生活習慣病の予防に役立つとも言われています。
味と食感
特有のほろ苦さとシャキシャキとした食感が特徴です。
栄養
・低カロリーで、水分が豊富です。
・食物繊維、カリウム、カルシウムなどを多く含んでいます。
・苦み成分であるポリフェノール(クロゲン酸)が含まれており、抗酸化作用が期待されます。
見た目
葉が大きく、長い茎を持ち、鮮やかな緑色をしています。
生息地
日本原産で、全国の山に自生しています。
アク
独特の苦み成分にアクも含まれるため、調理の前にはアク抜きが必要です。
種類による違い
愛知早生ふき
現在流通している主な品種で、アクが少なく香りがよい。
水ふき
香りが良くて、柔らかい品種です。
秋田ふき
とても大きくて、かたい品種で、佃煮(つくだに)などの加工に向いています。
関係
フキノトウ
フキの蕾や花の部分で、春先に地面から顔を出します。
フキ
フキノトウが成長したあとになります。
食用となる長い茎の部分を指しています。
豆知識
フキノトウはその名の通り、地下茎から生えてくる花の蕾です。
フキと言う名前は、蕾が冬に黄色い花を咲かせることから「冬黄(ふゆき)」となり、それを省略したのがフキとなったと言われています。
フキの香りとほろ苦さには、民間療法で痰を切り、咳(せき)を鎮(しず)める効果があると言われています。
由来
名前の由来は、「冬黄が転じた説、大きな葉を「拭き」に使ったことに由来する説、古名の「ふふき」(「生吹」や「拭き」に由来)が変化した説などがあります。
または、山に生える様子から「山生吹(やまふふき)」が由来する説もあります。
冬黄説
冬に黄色い花を咲かせることから、「フユキ」が転じて「フキ」になったと言う説。
拭き説
大きな葉を、用便のあとなどに「拭く」ために使ったことから「拭き」が名前の由来になったと言う説。
ふふき説
古くは「ふふき」と呼ばれ、平安時代の書物にも「款冬(かんとう)=ふふき」と記されていることに由来する説。
「ふふき」は、「生(いきいき)と吹き出す」と言う意味の「生吹(ふふき)」や、紙の代用にした「拭き葉」に由来するとされています。
山生吹(やまふふき)説
山に生える「生吹」が転じたと言う説もあります。
フキとフキノトウの違い
「フキ」と「フキノトウ」は、同じ「ふき」と言う植物の異なる部位を指しています。
フキノトウは春先に地面から直接顔を出す花の蕾で、独特の香りと強い苦みが特徴です。
一方で、フキは、フキノトウが咲いた後に伸びて、葉の柄(葉柄)の部分を指し、シャキシャキした触感とほのかな苦みが楽しめます。
| 項目 | ふきのとう | ふき |
| 部位 | 花茎(つぼみ) | 葉柄(葉の付け根部分) |
| 時期 | 3月頃(春) | 4~6月頃(春~初夏) |
| 特徴 | 小さく、緑色の蕾で、苦みが強い | 長く伸びた茎のような部分で、苦みが控えめ |
| 食感 | ほろ苦さ | 食感が楽しめる |
見分け方
ふきのとう
早春に、雪解けの頃に地面から直接顔を出し、緑色の苞(ほう)に包まれた小さな蕾です。
ふき
ふきのとうが咲いた後に出てくる、長く伸びた茎のような部分で、大きな葉の柄に当たります。
歴史
ふきは北海道~沖縄まで、全国の野山で自生しており、平安時代には食べられていました。流通しているふきの多くが、愛知県の伝統野菜の「愛知早生ふき」です。愛知早生ふきは知多半島が一大産地となっており、その歴史は明治中頃にまで遡(さかのぼ)ります。
