はじめに
今回は自縛少年花子くんという漫画を紹介したいと思います。学園七不思議をテーマにしている世界観、ホラー×コメディが本作の特徴です
あらすじ
本作は「学園七不思議」が存在する学校。。七不思議の七番目の『トイレの花子さん』こと花子くんと縁を結んだヒロイン・八代寧々、祓い師・源光。二人は花子くんと共に改変された七不思議や怪異の噂を取り戻すため日々奔走していた。花子くんは言いました 七不思議の中に裏切者がいると。寧々たちは裏切り者を炙り出すため、七不思議の依代を破壊していきます。二番目『ミサキ階段』、五番目『16時の書庫』を壊していき、残る七不思議は『トイレの花子さん』を含めると五つ…… 一方、その裏で花子くんの双子の弟・つかさは、七峰 桜、日向夏彦、そして新たに七不思議三番目『カガミジゴク』となったミツバ。そして寧々たちがまだ見ぬ七不思議が迫っており……
自縛少年花子くんの魅力
物語の中心は、花子くんとオカルト好きなヒロイン・八代寧々と共に事件を解決していくストーリーになっています。それぞれの七不思議には独自のルールがあり時に人間に危害を加えることも…しかし、単なるホラーではなく、そこには笑いあり、涙ありの感動的なエピソードが詰まっています。主人公たちは、怪異と向き合いながら事件を解決していきますが、その過程で七不思議の秘密や花子くん自身の過去にも迫っていきます。
自縛少年花子くんは単なるホラー作品ではなく、コメディやロマンス、感動的な奥深いストーリーが魅力です。そのため、すごくホラーって感じでは全くないのでホラーが苦手な人でも楽しめる要素が多く、幅広い層におすすめできる作品になっています。まず怪異と学園七不思議が登場するためそこがホラー要素になっています。なので本格的ホラー作品のような過激さや怖さなどの描写はほとんどないです。むしろ花子くんのユーモラスな言動や、寧々ちゃんのドタバタ劇によってコメディ要素が強いのでそこも特徴です。
本作の大きな魅力の一つがキャラ同士の関係性の深さです。花子くんと寧々ちゃんの関係は物語が進むにつれてお互いを理解し支えあう関係に変化していきます。また作中に登場する源兄弟の関係や、怪異たちの過去に秘められた絆なども見どころの一つです。
単なるエピソードの積み重ねではなく、作中全体に伏線や謎が散りばめられています。花子くんの過去、七不思議の正体、怪異たちのルールなど、考察しがいのある要素が多いため、ただ見るだけでなく、考えながら楽しめるのがポイントです。特にアニメでは描かれなかった伏線が多数残されています。
自縛少年花子くんはアニメもやっていて、今はまだ2期までやっていて今年の夏に一度終わってます。ちなみに花子くんの声優さんは緒方恵美さん(他エヴァの碇シンジ・呪術廻戦の乙骨優太役)、寧々ちゃんは鬼頭明里さん(他鬼滅の刃の禰豆子役)が担当しています。でも私は花子くんに関してはアニメより漫画派です。アニメも十分楽しめると思いますが漫画のほうがより楽しめると思っています。作者のあいだいろ先生の絵のタッチは、独特で個性的な作風になっています。具体的には、繊細な線画と鮮やかな水彩画のような色合い、そして可愛らしいキャラデザインが特徴です。原作とアニメだと表情のニュアンス的にも違うので漫画のほうがより楽しめると思います。
考察している所
各七不思議には依り代がついていて、依り代をはがすと本来の姿・本来持っている力が解放されます。依り代は大事な物、大事な人についています。花子くんの依り代はまだ謎ですが、ファンの中で考えている説が花子くんの弟のつかさ、そのつかさが依り代なんじゃないかなって説が出ています。また、つかさは七不思議ではないですが、つかさにも依り代がありお互いの頬には封と書いているシールが貼ってあります。なので花子くんとお互いが依り代なんじゃないかなって考えています。花子くんの依り代をはがしてしまったらどうなってしまうかまだ分かりませんが、楽しみ半面怖い部分もあります。
漫画は今25巻まで出ていてまだ終わりは迎えていませんが、終わりに近づいているのは間違いないです。どういう終わり方なのかわからないですが、ノーマルエンドかトゥルーエンドのどっちかかなって思ってます。私の考えはノーマルエンドはバットエンドではないがハッピーエンドでもないと思っています。トゥルーエンドは読者によってバットかハッピーか変わってくると思います。いままでいろんな漫画を見てきていますが、トゥルーエンドは物語の人物にとってはハッピーエンドで終わってる、でも読書から見たらバットエンドに近いように終わってる。っていう作品も少なくありません。あいだいろ先生の前作はトゥルーエンドで終わってます そして今作は前作と似たような部分もあるように感じます。この作品には恋愛要素の含まれている部分もあります。また、今時間を巻き戻す七不思議の力を使って寧々ちゃんは昔の花子くんが生きていた時代にとんでいて昔の花子くん(本名:柚木あまね)と会っています。過去の世界なのでもちろん花子くんは寧々ちゃんのことは知らないです。そこで今起きている一番の問題を解決できるのなら可能性は低いですがパッピーエンドもあるのかなと思っています。
まとめ
この作品は前の方にも書きましたがミステリアスなホラー要素がありつつもコメディ要素も強いので、ホラーは苦手でもミステリアスな話を楽しみたいという方にはおすすめできます。またキャラクターの成長・人間関係の変化などがしっかり描かれていて、特に花子くんの過去・怪異の過去のエピソードには切ないストーリーが多く含まれているので、「笑えて泣けるストーリーが好き」という方にもおすすめできると思います。
またアニメより漫画派といいましたが、アニメ版でもいいところはあります。声が入ることで漫画では感じなかった表現のニュアンスを感じたりすることができるのでそこがまたいいところだと思っています。またopとedで温度差が違い、1期、2期ともopは明るめでポップな感じですがedになると寧々ちゃん役の鬼頭明里さんが歌っていてedとは真逆で切ない感じの曲になります。私は特に2期のedが花子くんと寧々ちゃん二人の関係がそのまま曲になっている感じがして好きな曲です。
続編アニメの情報は出ていませんが、また放送するなら漫画の最新刊まで行くと思うのでアニメでどうなるか楽しみでもあります。そしてもう少しで完結してしまうかもしれませんが、寂しい気持ちもありますが最後どういう結末を迎えるか楽しみもあります。
