性格
ワラビーの性格は、臆病で警戒心が強いが個体差や育った環境によって異なります。
人に慣れていない場合には、人や物音に敏感です。特に臆病な野生のワラビーは慣れるのに時間がかかります。
一方で、幼いころから人に育てられたり、天敵の少ない環境にいたりすると好奇心旺盛になり人にも慣れてくれることもあります。
臆病で警戒心が強い
元々、野生の環境で育ったため警戒心が強く、神経質な面もあります。人に触れられることを得意としないのもいます。(例:ベネットアカクビワラビー)
慣れやすさには個体差がある
子供のころからミルクを与えて育てると人に懐くことがあります。
人が慣れるまでには時間がかかることもあります。
環境によって性格が変わる
天敵が少ない環境で育ったワラビーは、警戒心がなく、穏やかな性格になることがあります。
好奇心旺盛な面も
臆病な性格でも、いろいろなことに興味を持つ一面もあります。
人や持ち物にも興味を示すこともあります。
特徴
ワラビーの主な特徴は、カンガルーより小型です。
後ろ足や尻尾がカンガルーよりも短いこと、育児嚢(いくじのう)で子どもを育てること、臆病で警戒心が強いこと、草食性であることです。
多くは夜行性なので日中は茂みなどで休んでいます。
体格・外見
サイズ
カンガルーに比べて体が小さいです。
後ろ足・尻尾
カンガルーに比べると後ろ足と尻尾が短いです。
特徴
オグロワラビーなど、種類によっては体毛の色や模様、耳の形などに違いがあります。
習性
行動
多くの種類は夜行性です。
昼夜の活動
日中は木陰や茂みなので休み、夕方から活動を開始します。
生態
育児
カンガルーと同様に、お腹にある育児嚢で子ども(ジョーイ)を育てます。
移動
後ろ足で跳躍しながら移動します。
食性
草食性で、主に草、葉、果実、根などを食べています。
日本語名は?
世界一幸せな動物クオッカとは?
クオッカはオーストラリア南西部に生息する動物です。
正式名称をクオッカ(クォッカ)ワラビーと言い、カンガルーやコアラと同じく有袋類に分類となります。
西オーストラリアが生息域ですが、現在はパース中心部から西側にあるロットネスト島に生息しています。
名前の種類
ワラビーには、クアッカワラビー、アカクビワラビー、オグロワラビー、シマオイワラビーなど、様々な種類があります。
ワラビーはカンガルー科に属する有袋類で、にカンガルーよりも小型です。
種類によっては、生息環境を反映した名前(例:ヤブワラビー、イワワラビー)や、見た目にちなんだ名前(例:アカクビワラビー)がついています。
クアッカワラビー
オーストラリア南西部に生息し、「世界一幸せな動物」として知られています。
アカクビワラビー
首元が赤いワラビーの一種で、タスマニア島などにも生息しています。
オグロワラビー
オーストラリアに生息するワラビーです。
シマオイワラビー
シマオイワラビーイワワラビーの一種で、黄色い足が特徴です。
ヤブワラビー
ワラビーの一群で、生息環境から名付けられました。
アカアシヤブワラビー
ヤブワラビーの一種で、足が赤いことが特徴です。
ウサギワラビー
ウサギのような行動が由来です。
古代のワラビー
ワラビーは、カンガルー科に属するオーストラリア大陸固有の小型の有袋類です。
オーストラリアの草原や森林地帯に生息し、かつてはウサギのような素早い動きで跳(は)ねていました。
絶滅したワラビー
19世紀後半には、ウサギワラビーが絶滅したのです。
その原因は生息地の破壊や人間が持ち込んだ捕食者などの複合的な要因が考えられています。
絶滅から復活したワラビー
ブライデルネイルテールワラビーは、絶滅から約30年後に偶然生き残りは発見されました。
その後、保護活動によって個体数が安定した歴史があります。
この復活劇はオーストラリアの野生動物保護の成功例として知られるようになりました。
クラークスのワラビー(ファッション)
1970年代にカナダとアメリカで販売されていた袋縫い構造のシューズです。
名前の由来
靴が足をやさしく包み込む履き心地を、有袋類が子供を袋に入れて育てることに例えて「ワラビー」と付けました。
歴史
ワラビーの歴史は、多くの種がオーストラリア固有のカンガルー科の小型動物です。
人間の活動に(生息地の破壊や外来種の導入など)よって絶滅の危機に瀕(ひん)したり、絶滅したりしてきた歴史があるのです。
一方で、一部の種は絶滅から復活したり、保護活動によって個体数が回復したりしてきた例もあります。
また、ワラビーと言う名前は、靴のブランド名にも使われています。
袋縫いと言う形状がカンガルーのお腹を連想させることからつけられました。
