今回は桃源暗鬼というアニメを紹介しようと思います。まず桃源暗鬼は誰もが知っている昔話の桃太郎をモチーフにしている現代版のアニメになります。見てみると想像している桃太郎とだいぶ違うと思います(笑) まず昔話の桃太郎は桃太郎が主役で鬼を退治しますが、このアニメは逆で鬼側が主役になっています。
※今回もネタバレ注意です!
あらすじ
普通の人間として暮らしていた主人公・一ノ瀬四季。突然何者かに襲われ養父に連れられて逃げている中、出世の秘密を告げられる。実は四季は“鬼”の血を断ぐ存在であり、“桃太郎”の血を断ぐ者たち“桃太郎機関”に狙われていると知るが、普通の人間として暮らしていた四季は戸惑うばかりで養父の言葉を受け入れられないでいた。かつて桃太郎機関に所属していた養父は追っ手と対峙する。黒い細菌を操る桃太郎の力で大刀を生み出し、息子を守るべく戦うものの、激しい戦いのすえ破れてしまう。その光景を目にした四季は怒りに我を失い、鬼の力に目覚めて暴走してしまうが…
一ノ瀬四季は育ての父親を桃太郎機関に殺されるところからこの物語が始まります。復讐を誓った四季は自分も鬼の血を引いていることを知って鬼機関の「羅刹学園」に入学します。そこでさまざまか過去・力を持つ仲間と出会い、共に成長姿が描かれています。本来の桃太郎は正義の味方として書かれていますが、桃源暗鬼は桃太郎も正義の味方でもあるし、鬼側も正義の味方として書かれています。鬼たちの多くは桃太郎機関による追害や家族の殺害などつらい過去を持っていて、彼らがどのようにトラウマと向き合い成長していくのかという描写も作品の大きな魅力の一つです。
好きなシーン
そして、桃太郎と直接バトルシーンが6話から始まりますが、桃太郎隊長・桃宮唾切と副隊長・桃草蓬が率いる部隊が襲撃を始め、危機的状況の中四季の中に眠る「鬼神の力」が覚醒します。「炎鬼」の能力によって桃宮唾切に立ち向かって何とか撃退することができました。この唾切戦で四季は鬼神の子であることが判明しますが、ほかにも鬼神の力を持つ鬼が7人いることを知ります。
唾切と戦って勝利することはできましたが、唾切もまたつらい過去を背負って桃太郎として戦っていました。唾切は隊長として戦っていましたがはじめは研修員として桃太郎機関に入っていました。戦闘部隊である桃部真中という男に出会い強引に誘われる形で彼の部隊へと入ります。真中に誘われた唾切は彼の家に招かれ妻と幼い娘を紹介され、彼は「家族」の大切さを実感していきます。しかし任務で鬼のいる家に踏み込んだ際子供の鬼がいて、真中はその子供と自分の娘を重ね合わせてしまい、その隙に外に鬼を逃がしてしまいます。街へ出た鬼は数人の一般人を襲う事件が発生してしまい不幸なことに真中の妻子もその場にいて襲われて帰らぬ人となってしまい、真中も妻子を庇い致命傷を負ってしまいます。瀕死状態の真中より遺言として自分の体を操り人形として使用することを頼まれ、以降唾切は切り札の操り人形として使用し戦っていき、隊長へ上がっていきました。そして真中のおかげで家族を知れた唾切は自分も家族を持ちますが、四季との戦いで妻と生まれたばかりの子供を残し帰らぬ人となってしまいました。過去・家族がいることを知る前は嫌な奴で嫌いでしたが、そういう事実があることが分かって見てて目が潤んでしまって憎めなくなってしまってます。
唾切戦が終わって練馬編に入り、壮絶な戦いになっていたのでさらに狙われてしまい(特に鬼神の子である四季を狙っています)桃太郎にバレないよう変装とかして過ごしていましたが、今また四季の仲間である皇后崎迅がバレて拉致される事件が発生してしまい四季たちは迅を救出するため練磨へと向かいます。そこで新たな桃太郎と対峙することになります。この編の注目が桃太郎機関の副隊長神門との出会いです。四季と神門は戦う前に出会っており、お互い敵だと知らず意気投合して仲良くなります。しかし神門は四季の正体がわかって友達から敵として見かたを変え関係が崩れてしまいます。神門は完全に知るまでは、「ナツくん(四季の偽名)を信じている」って言ってたのに正体が知った後の顔が切なくて泣きそうになりました。
予想
また皇后崎迅の過去もつらく、父・桃井戸颯は桃太郎で母が鬼だと判明しています。妻が鬼だと気づいた桃井戸颯は妻と鬼だった娘を殺害してしまいます。また迅はそれを見て暴走してしまい父に襲い掛かりますが、父の力で致命傷を負ってしまいましたが何とか生き残って父への復讐を誓います。今のところまだ再会していませんが、ここから先出会って親子で戦ってしまう場面が出てくると思いますがそこも何とも言えないつらさがありますね…
今放送されている状況だけ見るとあくまでも予想ですが、鬼側に誰かは予想できませんが裏切者が出てくる気がしています。予想は桃太郎に操られてしまうか、だれか人質に取られて守るために情報などを渡してしまうか、元々桃太郎側で鬼側に潜入していたか…かなっと思ってしまいます。ここ先からまた面白くなってくると思うので見どころだと思います。
魅力
桃源暗鬼の魅力は鬼の立場から桃太郎に対立するダークヒーロー設定で正義と悪の葛藤、キャラクターの感情などが深く書かれているのが魅力だと思っています。また鬼側の友情関係も最初はバチバチだった四季と迅も今では喧嘩はするものの、悪いほうじゃなくいいほうに関係が変わってきているのもいいところです。昔話の桃太郎とはかけ離れていますが、鬼側、桃太郎側どちらもつらい過去・強い思いを抱えながら戦っているところもあり、お互い「諦めない!」って感情が伝わってきて、感動的シーンも少なくないのでそこが人気になった一つかなって思ってます。
鬼側は血蝕開放(血気術)を使い、桃太郎は黒い細菌を出し武器を作って戦っているところも、迫力のある異能力バトルシーンも多くてそれを映像にしているところもすごいと感じています。
四季たちは羅刹学園の生徒として入っていますが、以前は鬼としてまだ完璧じゃないからこそ暴走してしまっていました。暴走してしまう理由が過去に起きたつらい記憶がそのまま残って気持ちがマイナスなままだから…ですが、四季たちはそれを乗り越え「今度こそ守る!」という気持ちに変化し感情をコントロールでき本来の力を発揮できるようになりました。これこそ本作の主役は鬼だなって思います。桃太郎が主役だった場合本来ある桃太郎の話と変わらないと思っていて、鬼が主役だからこそ出せるストーリーだと思っています。
主人公の四季だけでなく教師の無陀野先生・同級生の皆など魅力的なキャラたちがいて、特に無陀野先生は鬼を育てる立場でありながら自分の信念を貫く狂気と冷徹さを持っているキャラです。他にも花魁坂京夜、淀川真澄など独特な個性を持っていて個性的なキャラばかりです。(無陀野・花魁坂・淀川は同期です)
このアニメの登場人物は誰もが何かを抱えているキャラ達ばかりで、だからこそ単なる敵味方の構図に収まらず見進めるほどにだれを信じればいいのかわからなくなることがあります。だからこそ鬼側に裏切者がいるんじゃないかと予想していますが、そこがまたこのアニメの面白いところです。
最後に
アニメは今の時点で20話まで放送されていてまだ一期なので後4~5話ぐらいで一度終わると終わると思いますが、中には数少ないですがそのまま2期に入ることもあります。面白いアニメなのでそのまま続いてほしいと欲があります(笑) でも一度終わってもアニメが始まってから一気に人気になり話題に上がってきたので1年ぐらいで2期始まりそうな予感しています。 私は漫画の方は見ていないのですが漫画でしか表現できない所など線画があればあるほど迫力が出ると思うので気になります!もちろんアニメも十分迫力があって面白いですよ!このアニメは週刊少年チャンピオンに連載されている漫画なので男性には人気があると思いますが男女、子供から大人まで楽しめるアニメかなと思います。まだ一期終わってなくそこまで長くないので見やすいと思います!
以上、桃源暗鬼の紹介でした!
