みかん(漢字:蜜柑)

花言葉

ミカンの花言葉は「純粋、清純、親愛、花嫁の喜び」などがあります。

白い花が咲く初夏のイメージや、西洋で花嫁がオレンジの花を髪飾りにした風習に由来しています。

また、ミカンの木には「寛大(かんだい)、気前の良さ」と実には「美しさ、優しさ」と言った言葉があります。

純粋・清純

初夏に咲く純白のイメージから

親愛・花嫁の喜び・結婚式の祝宴

オレンジの花が花嫁の守り神とされ、髪飾りにされた西洋の風習に由来しています。

関連
ミカンの木
寛大と気前の良さ
ミカンの実
美しさと優しさ
その他
香り
ジャスミンのような爽(さわ)やかでリラックス効果のある香りがします。
風水
西側に植えると金運や仕事運を高めるともいわれています。

縁起

ミカンは「金運招来・子孫繁栄・長寿・健康」など、縁起の良い意味を持っています。

特に「橙(だいだい)は代々」栄(さか)えるに通じ、鏡餅に飾られています。

中国では金運の象徴で、日本でも「吉(きつ)」に通じる「柑橘(かんきつ)」として、お正月や贈答品(ぞうとうひん)に使われ、豊かさや幸福を願う意味合いが強い果物になります。

理由
音の語呂合わせ
「かんきつ」の「きつ」が「吉(きつ)」に通じる

鮮やかなオレンジ色は「金色」を連想させ、金運や豊かさの象徴です。

「代々」子孫繁栄する、長寿を願う意味で鏡餅に飾られる
実が落ちにくい
橙は実が長く枝についたままになるため、縁起が良いとされています。
中国での意味
「蜜柑」の中国語の発音が「お金と吉」に似ているので、金運を招く果物となっています。

縁起の良い柑橘類

鏡餅の定番で、子孫繁栄と長寿の象徴です。
伊予柑(いよかん)
「いい予感」の語呂合わせで縁起が良い
福来(ふくれ)ミカン
「福が来る」にかけて、福を招く縁起ものです。
仏手柑(ぶっしゅかん)
観音様の手のようで、魔除けや商売繁盛の意味
晩白柚(ばんぺいゆ)
大きな実が「大吉」を願うお正月飾り

良い使い方
鏡餅
橙やミカンを飾ることで、神様から福をいただいている
贈答品
中国、正月(旧正月)など、相手に「福が来るように」と贈り合う習慣があります。
風水
キッチンに置くと人気運や金運が上がるとされています。

種類

ミカンには、温州ミカン(一般的に甘い)系と中晩柑(ちゅうばんかん)と呼ばれる多様な品種があります。

温州ミカン以外にも不知火(しらぬい/デコポン)、「紅マドンナ、はるみ、甘平(かんぺい)、伊予柑、日向夏、ポンカン、清見、八朔(はっさく)」など、「甘味、酸味、食感(プチプチ、とろける)」が異なる数十種類以上の品種があります。

主な特徴別には、濃厚系(紅マドンナ、せとか)、爽やか系(温州ミカン、伊予柑)、酸味強め(甘夏)などに分けられています。

種類と特徴
温州ミカン
日本では一般的なミカンで、甘みと酸味のバランスが良く、内袋(じょうのう)も薄て食べやすいのが特徴です。極早生(ゆら早生、日南1号)早生(宮川早生)、晩生(青島ミカン)などがあります。
不知火
上部が出っ張った(デコ)特徴的な形で、濃厚な甘さとさわやかな酸味、果汁が豊富で人気
紅マドンナ(愛媛果試28号)
愛媛県生まれで、内袋が非常に薄く、とろけるような食感と濃厚な甘みが特徴になります。
せとか
清見とアンコール、マーコットの交配種です。
甘さと香りが非常に高くて、ゼリーのような食感です。
伊予柑
甘みと酸味のバランスが良く、爽やかな香りが特徴です。果汁も豊富で、冬に人気です。
八朔
独特の爽やかな酸味とほろ苦さがあります。果肉がしっかりしており、そう快感があります。
日向夏
柚子の突然変異皮をむいて白いワタ(アルベド)と一緒に食べるのが特徴で、爽やかな香りと酸味と甘みが楽しめます。
ポンカン
温州ミカンにトロビタオレンジを交配して、甘みが強く、果汁も豊富で「タンゴール」の代表格です。
黄金柑(おうごんかん)
小粒で黄色い
酸味が少なく、グレープフルーツのような香りが特徴です。

漢字の由来

蜜柑の由来は、中国から伝わった際に蜜のような甘い柑橘だったことから「蜜+柑(かんきつ)」の意味で付けられたものです。

古くは「みつかん」と読まれ、次第に「みかん」と短縮されて、定着したとされています。

蜜柑の語源

ミカンは、中国から日本に伝わった甘い柑橘類を指す言葉です。蜜のように甘い柑橘と言う意味合いで付けられました。

発音の変化

当時は「みつかん(ミッカン)」と呼ばれていました。

室町時代から江戸時代にかけて、発音の短縮により「ミカン」と変化していったと考えられていました。

温州ミカン

現在、一般的に「ミカン」と呼ばれている温州ミカンは、中国の温州地方(柑橘の名産地)にちなんで付けられました。

日本の原産地は長崎県(現在の長島町)となっています。

その他

ミカンの他に、「蜜橘や樒柑」なども書かれることがあります。

学名では「Citrus unshiu」と表記され、英名では「Satsuma(薩摩)」や「Mikan」と呼ばれることもあります。

歴史

ミカンの歴史は、インド・中国が原産の柑橘類が日本に伝わりました。

奈良時代には橘として記録され、江戸時代には有田(和歌山県)などで栽培が発展し、明治時代に突然変異で種なしの温州ミカンが誕生して、日本の食卓に定着しました。

約4000年前の中国での栽培開始から、日本独自の進化を遂げた果物になります。

起源と伝来(奈良時代)
原産地
インドのアッサム地方や中国南部・東南部一帯が柑橘類の起源地となっています。
日本への伝来
『古事記や日本書紀』には、垂仁(すいにん)天皇の命を受けた田道間守(たぢまもり)が中国から「橘(たちばな)」を持ち帰ったと言う記述があります。
これが日本における柑橘の歴史の始まりとされているのです。

江戸時代の発展(有田ミカンの隆盛)
有田での栽培
和歌山県の有田地方では室町時代から栽培が始まりました。江戸時代には「蜜柑方」と言う組織が作られ、江戸への出荷が盛んになっていきました。
流通
1634年には、滝川原藤兵衛が江戸へミカンを大量に出荷し、その品質の高さから人気を博し、紀伊國屋(きのくにや)文左衛門などの豪商伝説も生まれました。

温州ミカンの誕生(江戸時代)
突然変異
1500~1600年頃、鹿児島県で突然変異により種のない品種が生まれました。
これが温州ミカンの原型となりました。
普及
当時は種がないことから「子孫を残せない」と敬遠されていましたが、明治時代以降に各地で栽培が推奨されて、日本を代表する品種として全国に広がっていきました。
現代のミカン
温州ミカンは、海外では「サツマオレンジ(Satsuma Orange)」と呼ばれています。
日本のミカン文化は世界にも影響を与えています。現在は、静岡の「青島温州や駿河(するが)エレガント」など、各地で品種改良が進んでいるのです。

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