脳の不思議と入院日記

私は数年前、くも膜下出血で、脳の手術を受け入院した。自分が脳の病気になり、脳の不思議に気付いた。

私の病室は6人部屋だった。もちろん、みんな脳の病気だった。

そこでの不思議なエピソードを書きたいと思う。

エピソード①

ある時、一人のおばあさんが息子が誘拐されたから、助けに行かなければいけないと騒いでいるのでびっくりした。それが本当なら大事件だ。私はびっくりしたので、ナースコールで看護師さんを呼んだ。看護師さんには夢を見ているだけだから気にしないでと言われた。ニュースにはなっていないので本当に夢だったのだろう。

エピソード②次は自分の話、ある時私は、薄暗い地下にいた。目の前に、刀のような物を持った男女がいた。突然私は左わき腹を刺された。痛くて痛くて、目が覚めた。お腹が血だらけになっている。男女は消えている。私は看護師を呼び、警察を呼んでと言った。不思議に思った看護師は、警察ではなくて、先生を呼んだ。私は、お腹を知らない男女に刺されたと言った。すると、先生は笑いながら、それは手術の跡だから心配しないでと言う。私は、くも膜下出血の後、水頭症になったので、頭にシャントという機械を入れた。そしてそこからくだを通してお腹に水を流すための機械を入れる手術をしていた。麻酔が切れた頃、おなかを切った痛みでそんな不思議な夢を見たようだ。これも本当なら大事件になっているはずだ。夢で良かったと思った。私です。

エピソード③一人のおばあさんが悲鳴をあげた。私は、どうしたの?と声をかけた。

そしたら、「ここに虫がいる」と言う。しかもどんどん大きくなっていると。虫嫌いの私はびっくりして看護師を呼んだ。何のことはない、壁についていたシミが虫に見えたらしい。大きくなっているというのは意味が分からなかったが、多分妄想だろう。

同じおばあさんの話、又悲鳴をあげたので、私、「今度は何?」おばあさん、「出たぁ~」私、「何が?」おばあさん、「おばけ~」ちょっと怖かった。

エピソード④私のベットは窓際だった。

ある日の事、廊下側のベットのおばあさんが、悲鳴を上げた。寝ていた私は、今度は何?と思って目を開けた。すると、私のベットの前に知らないおじいさんが立っている。「おじいさん。ここは女子部屋ですよ。」と言って、看護師を呼んで、連れ出してもらった。この病院は不思議な事に、女子部屋の隣が男子部屋だった。(後から聞いた話だと、そういう病院、多いらしい。何故だ?)そして、私のベットとおじいさんのベットの位置が同じらしい。自分の部屋だと疑っていないおじいさんは、逆に自分のベットに知らない女が寝ていたのでびっくりしたらしい。最初に悲鳴をあげたおばあさんだが、知らないおじいさんが部屋を覗いている。何?と思っていたら、そのおじいさんが部屋に入ってきたのでびっくりしたらしい。その数日後、同じおじいさんが、又部屋に入ってきた。又、おばあさんが「あのおじいさん、又来た。怖いよ~」と泣きそうになっている。大丈夫だよとなだめていたら、「あのおじいさん、よく部屋に来るけど食堂でも目の前にいてやだよ~」というので、何の事だろうと思っていたら食堂では同じテーブルでしかも前の席だったらしい。よほどそのおじいさんが衝撃だったらしく、あまりにも怖がるので可哀そうで、看護師さんに、事情を話して、席を変えてもらった。

エピソード⑤病院ではちょっと危険な患者さんの手を軽くしばってもいいことになっている。私の病室にもいた。おばあさんが私に言う。「ねえ、これはずして、私、何も悪い事してないのに逮捕されたの。だからこの手錠をはずして}と言う。かわいそうだったが、私には何もしてあげられない。次はちょっと微笑ましいエピソード

1・あるおばあさんに、旦那の名前教えて?と聞かれたので私、「私のですか?」おばあさん。「違う私のよ」何故?思いながら分からないよと答えた。そこにリハビリの先生が来たので聞いてみた。そしたらカルテを見てくれて「○○さんだよ」と教えてくれた。そしたら。おばあさんの一言に思わず笑ってしまった。おばあさん、「違う、私、その人とはチュウもしていない。」何とも可哀そうな旦那さんと思った私とリハビリの先生でした

2・私の部屋は59歳の私が一番若くて、みんな80代、90代が多かった。その中で90代の二人のおばあさんのお話。

一人目・男性介護士に、「私ね、あなたに惚れそうだわ、あなた、素敵だわ」二人目・リハビリを受けていたおばあさん、理学療法士は、若いイケメンだった。そのりリハビリのお兄さんに、おばあさん、お兄さんの腕をさすりながら、「私、あなたが好き」

何とも微笑ましい光景でした。

3・私が入院していた時、丁度コロナがピークの時だった。面会が禁止になっていて、寂しい入院生活だった。なので、面会はタブレット面会だった。そんな時、一人のおばあさんが、息子さんと、タブレット面会をしていたが、息子さんと話しながら感極まって泣いていた。

その時私は、部屋でリハビリを受けていた。担当者は若い女の子だった。泣いているおばあさんを見ながら二人でもらい泣き。病室で3人で、大泣きでした。

(まとめ)1.看護師、介護士、リハビリ師は、大変な仕事だなと思った。特に、看護師は、わがままな患者に何度も呼ばれ、それでも、優しく接する看護師を尊敬します。私も自分のことでではないけれど、何度もナースコールを押しました。なぜか

部屋のおばあさん達、直接看護師さんを呼ばず私に言ってくるのです。それで私がナースコールを押して看護師さんを呼んでいたので、私は、看護師さんから、室長と呼ばれていました。

私の部屋は、そんなこんなで騒がしかったので、初めて来たリハビリの先生が「なんだこの部屋は、動物園のような部屋だな」と言っているのを聞いた時は思わず苦笑いでした。

看護師さんに怒られていたおばあさんの話、おばあさん「ねえ、マックとビール買ってきて」看護師「ここはホテルではありません」そりゃそうだと思った私です。

私は、広南病院で脳の手術を受けた。手術直後、病室に移された私が病室で見た光景。まるで、不思議の国のアリスのような病室だった。トランプやウサギが部屋を駆け回っている。ふくろうが飛び回っている。何とも楽しい部屋だったが、今考えると、それも夢だったのだろう。

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まりあ 如月

私は数年前に倒れ、高次脳機能障害となりました。独身ですが、大学生の息子が一人います。趣味は、旅行、温泉、カラオケ、ダンス、映画、韓ドラ鑑賞、読書、写真、ビリヤード、川柳、子供関係のボランティアと多趣味です。特技は、文章を書くこと、人前で話すこと(司会、挨拶等) 趣味や、経験した楽しいお話、また皆様に聞いて頂きたいお話を、物語風に作成しました。是非覗いて下さいね。

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