障がい者となってみて、ご存じのとおり大変お金が掛かりますよね。
病院代・日常生活の上に必要な補助用具代など、体感ですが健常者の1.3倍は掛かるようになるのではないでしょうか。
障害年金は、病気やケガで生活や仕事に制限が出た際の「公的な生活の支え」です。
審査はすべて書類で決まるため、ポイントを押さえた準備が不可欠です。

1. 申請から受給までの全体フロー
申請には「初診日」から1年6ヶ月経過している必要があります。
- 初診日の確定:最初に病院へ行った日を特定する。
- 年金事務所での要件確認:保険料の未納がないかチェック。
- ※会社に報告する必要はありません(非課税のため、税金面でバレることはありません)。
- 医師への診断書依頼:現在の状況を正確に記載してもらう(最重要)。
- 「病歴・就労状況等申立書」の作成:自分で生活の困りごとをまとめる。
- 書類提出・審査:結果が出るまで通常3〜4ヶ月かかります。
2. 【実例】うつ病で2級を受給したAさんの「3つの成功のコツ」
40代会社員・Aさんのケースから学ぶ、受給率を上げるためのアクションです。
① 「できないこと」を具体的に数値化する
「調子が悪い」といった抽象的な表現ではなく、審査官が生活をイメージできるエピソードを盛り込みました。
- NG: 朝起きられず、家事ができません。
- OK: 週4日は昼過ぎまで布団から出られず、食事は1日1食。掃除・洗濯は2ヶ月間、同居の母がすべて行っている。
② 医師とのコミュニケーションを密にする
診察時間だけでは伝わらない「自宅での苦労」を、メモ(日常生活の困りごとリスト)にして主治医に渡すことで、実態に即した診断書を作成してもらいました。
③ 初診日の証明を妥協しない
病院が廃院していても諦めず、診察券やお薬手帳のコピーを証拠として提出し、10年以上前の初診日を認めさせました。
3. 書類作成の比較表:受給を左右する「表現の差」
| 項目 | 損をする書き方 | 受給に近づく書き方 |
| 日常生活 | たまに自分でできる | 家族の介助がなければできない。 |
| 就労状況 | なんとか出勤している | 配慮があるから働けている。 週に2日は4時間の時短勤務させてもらっている。 |
| 表現の幅 | とてもしんどい | 10分歩くと動悸がし、30分横になる。(数値化) |
まとめ:受給への最短距離
障害年金は、自分から動かないともらえない制度です。
- 審査は「書類」がすべて: 「つらさ」を客観的・具体的に伝えること。
- 専門家の活用: 書類作成や初診日の特定が難しい場合は、社会保険労務士(社労士)への相談も有効です。
