いくつ羊を数えるよりも、あなたの言葉を確かめて
通り
紡、郊子と買い物。
紡「職場の近くに結婚式場があるんだよね」
郊子「そういえば、はとこに子ども生まれたよ」
紡「おめでと~!3人目?」
郊子「そうそう、今度会いに行く予定」
紡「名前は?」
郊子「まだ決まってないみたい」
紡「へぇ~」
郊子「紅っていたじゃん?もう1人産まれたらしい」
紡「紅!?懐かしい~」
郊子「紡も体に気を付けてね」
紡「ありがと~!」
郊子「私は今週も仕事」
紡「大変だね」
郊子「金欠で!今度温泉行くんだ~」
紡「いいね~」
フットサル場・コート
フットサルの試合をしている哲たち。
朝日、他の同級生と交代してコートを出る。
マイ「タバコ行ってきます」
と、立ち上がる。
紡「郊子吸ってなかった?」
郊子「吸ってないよ」
紡「そうだっけ」
郊子「やめた」
マイ、ベンチを離れる。
哲、紡の元へ来て
紡「お疲れ、はいタオル」
哲「ありがとう」
哲、カバンからココアの缶を出して、
哲「これ、さっき間違って買っちゃったからあげる」
紡「ありがとう」
快が巡からのパスをつないでシュートを決める。
紡「おー」
哲「…」
二人、試合を眺める。
紡「健康っていいよね」
哲「元気じゃん」
紡「まあね」
笛の音が鳴る。
哲「あの、これから幸せにするから」
紡「あぁ~、えっと、話があって、今朝日と仲良いんだ」
哲「(驚いて)…」
紡「朝日と付き合おうと思って」
哲「…」
紡「じゃ」
試合が終わる。
郊子、異様な雰囲気を察してマイの元へ。
聞いていた同級生の太平、友泉、聞いてないふりをする。
太平「どうせ痴話喧嘩だろ」
友泉「え、俺行こうかな」
太平「朝日ってどんなやつ?」
友泉「かっこいいんじゃない?」
太平「絶対俺の方がかっこいい」
友泉「そういうことにしとくわ、でも俺はサッカーでは負けない」
太平「まあ、俺も愛はある」
友泉「…きも」
[回想]同・コート
同級生たちがパスやストレッチを始めている。
朝日「哲、飲み物買いに行かね?」
哲、朝日と飲み物を買いにコートを出て行く。
[回想]同・ロッカールーム
哲、自販機で水を買おうとすると、朝日が先にトマトジュースのボタンを押す。
哲「あっ…ねぇ」
と、トマトジュースを取り出す。
朝日、笑っていて。
哲「思い出すわ」
朝日、水を買って飲む。
哲「紡と別れろ」
朝日「いいよ。1000万で」
哲「分かった」
朝日「久しぶりにみんなと会ったな」
哲「変わんないな」
朝日「紡って何考えてんの?」
哲「今は分かんない」
朝日「…」
哲「紡の好きにさせていた俺が間違いだった」
朝日「そうだな」
哲「もうサイゼ行かねえ」
朝日「戻れんの?」
哲「…」
フットサル場・コート
哲、紡を見ている。
紡、ベンチから立ち去る。
哲の方を見て、目が合う。
哲「…」
紡「…」
グザノヴァ「なんでそんな簡単に乗り換えてんの?」
ゾマ=リフィ「…」
魔界・暗闇
サタン「お二人、ここに立ってください」
グザノヴァ「何も見えないんすけど」
ゾマ=リフィ「暗いだけ…?」
サタン「まずは、身体測定をします」
グザノヴァ「えぇー昔メタボで引っかかったからな」
ゾマ=リフィ「身長最後の方縮んだなぁ」
サタン「目を閉じてください」
一瞬で、身長と体重を測るサタン。
サタン「はい、目を開けてください」
ゾマ=リフィ「私もですか?」
サタン「お二人とも目を開けていただいて大丈夫です」
グザノヴァ「ここって単位とかあるんですか?」
サタン「人間と同じ単位を使っています」
ゾマ=リフィ「どうでしたか?」
サタン「健康ですね。体の大きさを変えられるようにします」
サタン、赤い飴をグザノヴァとゾマ=リフィに差し出す。
サタン「これを飲んでください」
言われるままに飲む二人。
ゾマ=リフィ「甘い」
グザノヴァ「味した?」
ゾマ=リフィ「噛んで飲んだ」
サタン「…これで体のサイズが自由に変えられるようになります」
グザノヴァ「大きくしてみていいですか?」
サタン「どうぞ」
グザノヴァ、体が大きくなる。
ゾマ=リフィ「私もやってみたい!」
グザノヴァ、飛んでいる。
サタンとゾマ=リフィ、話し込んでいる。
サタン「小さくなることはできません」
ゾマ=リフィ「私が一番小さいんですね」
サタン「あ、戻ってきますね」
グザノヴァ「戻る方法ってどうするんですか?」
サタン「5秒間念じてください」
グザノヴァ「おぉ~すげ~」
グザノヴァ、元の姿で戻ってくる。
サタン「次はゾマ=リフィ、やってみてください」
ゾマ=リフィ「分かりました~では、はっ」
グザノヴァ「おぉ~」
飛び回るゾマ=リフィ。
サタン「お二人は付き合っていたんですか?」
グザノヴァ「生きていたころは夫婦でした」
サタン「いいですね、死んでからも仲が良いんですね」
グザノヴァ「…」
サタン「戻ってきてくださーい」
ゾマ=リフィ「分かりました~」
旋回をやめて、グザノヴァの前で翼を大きくはばたかせるゾマ=リフィ。
グザノヴァ「5秒!」
ゾマ=リフィ、元の大きさに戻る。
サタン「お二方とも、いい感じですね」
グザノヴァ「楽しかった?」
ゾマ=リフィ「気持ちよかった~」
サタン「これから寝床へ案内します」
グザノヴァ「ここ暗闇ですけど、寝床があるんですか?」
ゾマ=リフィ「バッグどこだっけ」
グザノヴァ「右」
ゾマ=リフィ「ありがと」
サタン「まずは、バッグの中にある手帳に挟んであるシールを目の横につけてください」
グザノヴァ「これか」
ゾマ=リフィ「1枚しかないです」
サタン「1枚をどちらでもいいので貼ってください、そのうち消えます」
ゾマ=リフィ「分かりました」
グザノヴァ「おおおおおおお!!!」
ゾマ=リフィ「どうしたの?」
グザノヴァ「すげぇぇ」
ゾマ=リフィ「なになに?」
サタン「目の横に貼ってみてください」
ゾマ=リフィ「ぇぇぇ…」
サタン「魔界はこのようなところです」
グザノヴァ「すっご」
ゾマ=リフィ「やばー!」
サタン「寝床へはテレポートで移動します、それでは」
グザノヴァ「寝床!」
グザノヴァ、消える。
ゾマ=リフィ「寝床寝床」
ゾマ=リフィ、消える。
サタン「案内する必要もなかったようですね…」
サタンの影から骸骨が現れる。
サタン「おっとびっくり、死神じゃないですか」
死神「ケケケケ」
サタン「また仲間が増えましたね、いったん魔界の入り口に戻りますか」
サタンは、死神を連れて魔界の入り口に戻っていった。
