いくつ羊を数えるよりも、あなたの言葉を確かめて
小さなCDショップ・店内
紡「あ、初回限定盤残ってる」
紡、CDを手に取る。
グザノヴァ「初回限定盤がなんで残ってるんだ」
ゾマ=リフィ「…」
紡、CDを棚に戻す。
弓枝「つむちゃん!」
紡「弓枝さん、お久しぶりです」
弓枝「元気?」
紡「元気ですよ!今日は急いでいるので失礼します」
弓枝「またね!」
ゾマ=リフィ「ガチキモ」
チュール「(おもむろに)遠距離恋愛ってどう思います?」
グザノヴァ「…なんだよ急に」
ゾマ=リフィ「2人付き合ってる?」
グザノヴァ「違うよ」
チュール「…」
グザノヴァ「…」
ゾマ=リフィ「なにこの間」
チュール「ケケケケ」
哲のアパート・中
哲、冷蔵庫を開けて、
哲「なんもないじゃん」
紡「なんもない」
哲「なんか買いに行く?」
紡「いい」
哲「なんで?」
紡「食べなくていい」
哲「なんか買ってくる」
紡「え、いい。いい」
哲「食べなきゃダメだよ」
紡「食べなくても死なないし」
哲「ばか」
紡「わー馬鹿って言ったーこの前言わないって言ったのに」
哲「…」
紡「…」
哲「お詫びに肉まん買ってきてやる」
哲、部屋をるんるんで出て行く。
紡、漫画を片手に部屋へ戻る。
藤沢家・リビング
茜、何かを読んでいる。
【転生したら悪魔になった件】
茜「サディウスって誰よ…」
父「どうしたんだ、ため息ついて」
茜「これこの前、哲の部屋で見つけたんだけど」
はつね、リビングに入ってくる。
はつね「なにこれ!?」
父「いたのか」
はつね「本当に悪魔になるとか思ってそう」
サキ、帰宅。
サキ「ただいまー。みんな揃ってる」
茜「おかえり、見てこれ」
サキ「転生!?いくつなのあいつ」
茜「捨てようと思ったんだけど」
父「取っておいてやれ」
はつね「はつねも一票~」
サキ「これ最後どうなんの?」
茜「村上の妄想だったの」
はつね「ちゃんと読んだ?」
父「だれだそいつは」
サキ「え、これ違うよ」
茜「違ったかしら」
サキ「これは、村上っていう書いた人のあとがき」
はつね「あぁ、そういうこと」
父「意味が分からん」
茜「そしたら…中途半端だったわね」
サキ「まぁ、そういうもんよ」
茜「なるほど」
父「飯にするか!」
茜「今用意しますね」
哲のアパート・中
哲「ただいま」
紡、漫画に夢中。
哲「おかえりぐらい言え」
紡「おかえり」
哲「はい」
哲、袋を紡に渡す。
紡「肉まんじゃん!」
哲「一緒に食べよう」
紡「じゃあ半分」
紡、半分に割って大きい方を哲に渡す。
哲「そんなにいいよ」
哲、半分にして紡に食べさせる。
紡「…美味しい」
哲、一口で全部食べる。
グザノヴァ「いいっすね」
ゾマ=リフィ「さすっがに若い」
藤沢家・リビング
茜、父、はつね、サキ、ごはんを食べている。
茜「さっきのサディウスの話…」
サキ、吹き出す。
はつね「ちょっと!!!」
父「何やってるんだ」
茜「はいティッシュ」
はつね「その話禁止!」
茜「ごめんごめん」
チュール「この家、ペットいないんですかね」
グザノヴァ「何やってんの?」
チュール「寿命を食べようと」
ゾマ=リフィ「もしかして、うちのペットも?」
チュール「…その昔」
ゾマ=リフィ「しっんじらんない」
グザノヴァ「俺を飼えよ」
チュール「…」
ゾマ=リフィ「今のはないな」
チュール「ケケケケ」
通り(夕)
哲「よっ」
紡、目を見開く。
哲「どこ行くの?」
紡「コンビニ」
哲「バッグは?」
紡「ビニール袋でいい」
哲「だめ、ちゃんと持って」
紡「タダだし」
哲「じゃ、俺が一緒に行くよ」
紡「荷物持ってね」
哲「はいはい」
歩いて行く二人。
朝日の会社・休憩室(日替わり)
朝日、熊井と鍋島と喋る。
鍋島「最近どう?」
朝日「お前はどう?」
鍋島「いい女がいて」
熊井「へえ」
鍋島「アプローチしてる」
朝日「へえ」
熊井「頑張って」
鍋島「おう」
鍋島、スマホをいじる。
朝日、スマホをしまう。
熊井「いい女ってなんだ」
3人、上司に呼ばれる。
上司「おーい、休憩終わり!」
街中(夜)
タクシーをつかまえる紡。
紡「山形駅までお願いします」
運転手「はい」
紡、水色のタートルネックに黒のチェスターコート。
グレーのスヌードが似合っている。
ゾマ=リフィ「この時、グリーンのコントロールカラー塗ってる」
グザノヴァ「へぇー」
ゾマ=リフィ「ウチ、白いっしょ」
グザノヴァ「若」
ゾマ=リフィ「かわいかったなー」
グザノヴァ「今でもかわいいよ」
チュール、サタンから呼び出され、消える。
ゾマ=リフィ「消えたわ、この世界何…?」
魔界・寝床
教会から帰ってきたグザノヴァとゾマ=リフィ。
グザノヴァ「今日の反省会しよ」
ゾマ=リフィ「一日長かった~」
グザノヴァ「眠い?」
ゾマ=リフィ「ちょっと」
グザノヴァ「まず転生について」
ゾマ=リフィ「かたいよ」
グザノヴァ「えっと、1日悪魔体験をしてみたわけですが」
ゾマ=リフィ「うんうん」
グザノヴァ「悪魔体験…」
ゾマ=リフィ「眠い?」
グザノヴァ「眠い」
ゾマ=リフィ「じゃ、寝よう」
グザノヴァ「良かった」
ゾマ=リフィ「良かった」
グザノヴァ「悪魔いいね」
ゾマ=リフィ「いいね」
グザノヴァ「寝よう」
ゾマ=リフィ「寝よう」
グザノヴァ「おやすみゾマ=リフィ~」
ゾマ=リフィ「おやすみグザノヴァ」
二人は、寝た。
寝床の羽毛が床に散らばっている。
