スバルといえば質実剛健。『スペシャリティ』という言葉には縁遠いようにも思いますが、かつてはスバルのスペシャリティークーペが存在していました。それがアルシーネSVXです。
1991年9月、スバルから1台のスペシャリティカーが発表されました。その名はアルシオーネSVX。スバルのアイデンティティを象徴する、新たな4WDグランドツアラーとして誕生しました。スバルの考えるグランドツアラーの理想像を求めて開発されたアルシオーネSVX(以下SVX)は、当時の広報資料によれば「大人の豊かなパーソナルライフを演出する、本格グランドツアラー」というコンセプトの基に、「走る歓び」「乗る満足」「持つ誇り」の3点をポイントに開発された、としています。
スバルアルシオーネSVXの仕様

スバルアルシオーネSVXの魅力
スバルがかつてリリースしたフラッグシップクーペアルシオーネSVXは現在でも色褪せない独自のスタイルでスバリストだけでなくスポーツカーファンを魅了し続けています。国内にとどまらず海外にも多くのアルシオーネSVXファンが存在しており20年以上経過した今でも大切に乗り続けられています。360度ガラス張りのグランドツーリングクーペアルシオーネSVXは今後も独自の魅力を放ち続けスバルを代表する名車として語り継がれることでしょう。ぜひアルシオーネSVXに乗っているオーナーは大切に乗り続け後世にスバルのフラッグシップクーペを引き継いでください。
当時の値段と総生産数
1.新車価格
1991年9月の販売開始時の価格(国内モデル)はグレードによって約283万~399万円でした
*バージョンE 3,333,000円
*バージョンL 39,955,000円
*3.3S4 4WD 3,166,000円
*S40 2,836,000円
オプション無しの値段です
2. 総生産台数
*海外輸出を含めた総生産台数:約23,750台
*日本国内販売台数:5,844台
アルシオーネSVX不人気の理由
スバル「アルシオーネSVX」が不人気だった理由には、『バブル崩壊後の不況』『スバルのブランドイメージとの乖離』『AT専用の設定』などが挙げられます。
主な理由は以下の通りです。
- 発売時期の不運:1991年9月の発売は、ちょうどバブル崩壊の直後でした。高額な高級GTクーペを所有する余裕が世の中から急速に失われた時期と重なりました。
- ブランドイメージとの乖離:当時のスバルは「レガシー」などがヒットし始めていたものの、まだ「質実剛健な実用車」のイメージが強く、400万円近い高級車を売るメーカーとしての認知度が低かったことが挙げられます。
- AT専用車であったこと:当時のスポーツクーペ市場ではMT車が好まれましたが、SVXには4速ATしか設定がありませんでした。高出力な水平対向6気筒エンジンに対応できるMTをスバルが持っていなかったことが原因と言われています。
- 特殊すぎるデザイン:ジウジアーロによる「ミッドフレーム・ウィンドウ(窓の中に窓がある構造)」は非常に独創的でしたが、チケットの受け取りが不便といった実用面での指摘や、好みの分かれる前衛的なスタイルでもありました。
- 高額な維持費とメカニカルトラブル:3.3Lの大排気量による税金や燃費(10.15モードで7km/L)の悪さに加え、初期モデルではATの熱対策不足やハブベアリングの故障など、特有のトラブルも散見されました。
現在ではその希少性と唯一無二のデザインから世界中に熱狂的なファンを持つ{隠れた名車}として再評価されています。
気になる方はネット検索でスバルアルシオーネSVXの画像を見てください。
