いくつ羊を数えるよりも、あなたの言葉を確かめて
山形駅前(日替わり)
哲、駅前から紡に電話をかける。
哲「もしもし」
紡「もしもしー」
哲「今から行くねー」
紡「おっけー」
哲「なんかある?」
紡「なんもない」
哲「じゃあ、タクシー拾う」
紡「西口にタクシー乗り場あるよ」
哲「り」
紡「じゃ」
哲「じゃ」
紡、電話を切る。
街中
紡「お腹すいたな~」
道路の端を歩く。
電話が鳴る。
紡「はい」
朝日「今どこ?」
紡「外」
朝日「駐車場探してて」
紡「ファミマは?」
朝日「なんでこの辺駐車場ないの?」
紡「わかんない」
朝日「ありがとう」
紡「じゃ、待ってる」
朝日「はーい、あと10分」
紡「どこでまってればいい?」
朝日「部屋」
紡「何か欲しいものある?」
朝日「チョコレート」
紡「おっけー買っとく」
朝日「買わなくていいよ」
紡「チロルチョコくらいしかなくてごめん」
朝日「美味しいよヌガー」
紡「この前の美味しかったな」
朝日「金の紙の?」
紡「そうそう」
朝日「アルファベットチョコより良い」
紡「アルファベットチョコもいいよ」
朝日「Aだな」
紡「Aだね」
朝日、目の前から歩いてくる。
紡、びっくりして駆け寄る。
朝日、おもむろにバッグを漁り始める。
紡のスマホが鳴る。
朝日「出ていいよ」
紡「いい、何探してるの?」
朝日「優しいね」
紡「私なんか最低最悪な人間だよ」
朝日「そんなこと言わない」
紡「この前もここで…」
朝日「はい、これ」
金の紙のチョコレートが沢山袋にはいっている。
紡、目を見開く。
紡「え!!!!!!」
朝日「お前、好きだろ」
紡「これは恋」
朝日「食べる?」
紡「家で食べよう」
朝日「一個食べていいよ」
紡「嬉しいいい~」
朝日「はい没収~」
紡「返して~」
朝日、紡、取り合いになり、朝日が食べる。
紡「あーーーーー!」
朝日「あーあ美味しいい」
紡「ファミマ行くの忘れてた」
朝日「さっきの着信誰?」
紡「友達」
朝日「みから始まる?(ニヤニヤ笑う)」
紡「合ってる」
朝日「チョコ食べられなくて残念だな」
紡「ほんっと悔しい」
朝日「(笑う)」
紡「泣く」
朝日「そんな悔しい?」
紡「うっ」
朝日「チョコ一生食べられない呪いかけてやる」
紡「それ食べられるじゃん(チョコの袋を指差す)」
朝日「たしかに」
家のドアの前までくる。
紡「片付けしてなくて」
朝日「今日は帰る」
紡「えっ」
朝日「じゃ!」
紡「…ばいばい」
紡の夢
紡、水色の大きなビート板に乗っている。
辺りから水がなくなった。
一瞬「どうしよう」と考える。
草原までゆっくり降りていく。
野原の真ん中で佇む紡。
空から大きな女の子がゆっくり歩いてくる。
「助けに来てくれた!」って感動している。
目を覚ます。
「ふじてつ!!!!」
寝ぼけ眼でトイレへ向かう。
紡「変な夢…」
魔界・寝床
ゾマ=リフィ、机の上にバッグから出した持ち物を並べる。
アクセサリーが散らばる。
ゾマ=リフィ「昨日、アクセサリー取っちゃったんだよな」
グザノヴァ「おはよう」
ゾマ=リフィ「おはよう、私のリング持ってない?」
グザノヴァ「なんでないんだよ」
ゾマ=リフィ「サイズ合ってなくて取れた」
グザノヴァ「あったよ」
ゾマ=リフィ「ありがとう」
グザノヴァ「じゃなくてなんで取れるんだよ」
グザノヴァ「俺に買ってもらってないからだろ」
ゾマ=リフィ「つけるね~」
グザノヴァ「ありがとうだろ」
ゾマ=リフィ「買ってきて」
グザノヴァ「…魔界だ」
ゾマ=リフィ「とりあえず並べてみたんだけど」
アクセサリーが机に並んでいる。
キラッと光る。
ゾマ=リフィ「こう並べてみると色々あるね」
グザノヴァ「バッグ結構入るね」
ゾマ=リフィ「ね」
ゾマ=リフィ、手帳をパラパラめくる。
【赤い紙が途中10ページ程ある】
ゾマ=リフィ「赤いページ続いてるね、何これ?」
グザノヴァ「危険って書いてある」
ゾマ=リフィ「ドクロだ!」
グザノヴァ「ほんとだ!」
ゾマ=リフィ、グザノヴァ、笑い合う。
ページをめくる。
ゾマ=リフィ「何か書いてある」
グザノヴァ「読もう」
~suddenly✡魔界の歴史~
魔界…遥か昔、暗闇が広がっていた。
地獄からの使いサディウルヌスが、暗闇に世界を作った。
サディウルヌス…サディウスの先祖。闇を開拓していった。
第一に作られたのは、植物だった。
第二に作られたのは、建物だった。
第三に作られたのは、死神だった。
第四に作られたのは、特殊効果だった。
第五に作られたのは、悪魔の心だった。
1.植物
魔界には季節がないため、いつも同じ植物が咲いている。
80~100種の花が咲いている。
人間界と同じように、食べたり、薬にすることが出来る。
2.建物
廃墟が沢山ある。
最初に人が住んでいたわけではない。
窓やドアがなく、泊まることが出来ない。
グザノヴァ、ゾマ=リフィが泊まるのは、寝床。
教会があり、魔界が宗教により作られた世界だということが分かる。
住居、施設、他にも沢山の建物がある。
全て空間に浮かんでいて、下は見えない。
3.死神
サディウルヌスは昔、1人きりだった。
一人きりで過ごしていたが、
遊び相手が欲しくて死神を作り出した。
死神は言葉を知らなかったが、
サタンの真似をして話している。
「ケケケケ」と笑っているのは、見下しているから。
サタンは、見下した心を持っていた。
その心から生まれた生き物。
4.特殊効果…
魔界・寝床
ゾマ=リフィ「長い」
グザノヴァ「いつまでも読んでられる」
かなり長い時間が経っている。
時計の秒針に異変が起こる。
ゾマ=リフィ「ね、図書館行かない?」
グザノヴァ「いいよ」
ゾマ=リフィ「行こ」
グザノヴァ「荷物準備して」
ゾマ=リフィ「はい」
グザノヴァ、寝床の外に出て行く。
寝床のランプは赤く灯っている。
