いくつ羊を数えるよりも、あなたの言葉を確かめて
英語教室「VIVA!」・中(日替わり)
小村「どこか分からないところはありますか」
紡「問3が分かりません」
小村「これは、うーん、テキスト貸して」
紡「はい」
小村「問1できてるね」
紡「はい」
小村「問2は、できてるね」
紡「はい」
小村「問3は、図に表すと…」
紡「はい」
[回想]黒田家・紡の部屋(夜)
紡「よっ」
哲「どうやって入ってきたの?」
紡「家だし」
哲「そっか」
紡「お母さん?」
哲「そうそう」
紡「そこ座って」
哲「ありがとう」
紡「この前家庭教師来てさ」
哲「ええ!?」
紡「ここで教えて貰った」
哲「どんな人?」
紡「優しい感じ」
哲「男?」
紡「うん」
哲「(口をあんぐり開けている)…」
紡「おおい、大丈夫だよ優しいから」
哲「だめっ絶対だめっ、つむちゃんのことみんな好きだから」
紡「いやあ、」
哲「なんだそれは!お父さん怒るよ!」
紡「なんでそんなときだけ」
哲「ヨヨヨ」
紡「お姉さん」
哲「外せ外せ外せ」
紡「聞いてみるお母さんに」
哲「(目を開いている)…」
紡「大丈夫?」
哲「だめっ絶対、もしかして火曜日?」
紡「そうだけど」
哲「そんなんで会ってくれないの!?」
紡「すみません」
哲「誰その櫻井って思ってた」
紡「えぇ、スケジュール帳見た?」
哲「見るんだけどさ…」
紡「櫻井さんって」
哲「(ドスの利いた声で)だ、ま、れ」
紡「会いたいなあ~なんて」
哲「嫉妬なんてしない」
紡「こわ~い」
哲「息を出来なくさせてやる」
紡「そっちの意味で?」
哲「俺にナイフをくれ」
紡「楽しみにしないから許して」
哲「(大声を張り上げて)そう言ってる時点でさあ」
紡「わーりぃ、櫻井先生の真似~キャハハ」
哲「あ?」
空気が凍る。
哲「あ~やだな、そういったことをする人は先生になる」
紡「私、先生になりたくて」
哲「さいってい」
紡「先生は最高なの、給料もいいし」
哲「何が良いの、その櫻井」
紡「か・お・り」
哲「いい加減にしろや!!!と怒ったところなんですが」
紡「え、なに」
哲「僕にも好きな人がいました」
紡「え、ばあちゃん?」
哲「あの、えっとそれは嘘」
紡「さいて~」
哲「ギャル?」
紡「ギャル男の先生になれないかな」
哲「俺なる」
紡「アイドルの方が近いかな」
哲「じゃなくて櫻井!だよ問題は」
紡「いい匂い」
哲「どの服着てた?授業の時」
紡「これ」
哲「捨てろや、脱がすぞ」
紡「あ、先生」
先生「やあ、紡ちゃん」
哲「あの、少しお時間良いですか?」
先生「弟君かな?」
哲「こんにちは」
先生「怖いですね」
紡「好きな人で~す」
哲「やあ、っていつもいうんですか?」
先生「帰ろっかな」
哲「早くお願いします」
紡「火曜日にお願いします」
哲「木曜日にお願いします」
先生「では、木曜日に」
哲「俺も隣で受けます」
先生「いい、いい」
哲「先生に紡が惚れるので」
先生「分かりました、それでは失礼」
[回想]黒田家・紡の部屋・中
紡「今日家庭教師だね」
そわそわする哲。
紡「どうしたの?」
哲「この前の家庭教師だろ」
先生「あぁ」
紡哲「わぁ。びっくりした」
紡「先生いつからいたんですか」
哲「今さっき来たところです」
先生「そうなんですね」
先生、扉を閉める。
哲「先生、待って」
先生「なんだよ」
紡「麦茶いれますね」
先生「いい、いい」
紡、麦茶を入れる。
哲、目を見開く。
先生「俺やるよ」
先生、麦茶のポットを持つ。
紡、手を添えて2人で注ぐ。
紡「きゃー」
先生「俺のファン?」
紡「愛の共同作業」
哲「初めての二人の共同作業ってか!!!(泣きながら)」
紡「指輪の交換もする?」
先生「指輪か…いいな」
哲「ありますよ」
紡「えっ」
先生「えっ」
哲「はい、やるよ」
先生「どこのこれ?高いだろ」
紡「じゃあ、指輪の交換を」
哲「なんでだよ、のるなよ」
先生「では、左手を」
紡「はい」
先生、指輪を左手の薬指にはめる。
紡、崩れ落ちる。
紡「し…」
哲「おいおいおいおい」
先生「かわいいなあ」
紡「どうしよう」
哲「どうしたの」
紡「惚れた」
先生「結婚しようね!!!」
哲「手にキスでもすれば」
先生、しゃがみこんでる左手の甲にキスをする。
哲「え、なんでしたんだよ」
紡「大好きです、別れる」
哲「あほ、こんなんロリコンだろ!ロリコン!」
先生「お前よくそんな言葉知ってるなあ、左手は貰った」
哲「泣いてねえ、俺は泣いてねえ」
先生「怒ってんのお?」
紡「性格悪い…そのキャラが良い」
先生「最悪な女の子だね」
哲「仲良くしゃべってんじゃねえ」
紡「だって左手貰ってくれた」
哲「俺の指あげる」
先生「いらないよねええ?」
紡、麦茶を飲む。
先生「飲むねえ」
哲「先生のバカ、足あげる!!!全部の足!!!」
紡「10本あげるの?」
哲「左手1本だけでいいからくれよお」
先生「やんねえよ、お前みたいなポンチョ顔」
紡「なにそれー」
先生「こいつ、ポンチョが好きなんだぜ」
紡「たしかに」
先生「キスしてるの見た、この子は俺が貰う」
哲「あげます」
紡「貰いました~~~」
哲「貰われましただろ」
紡「私的にはないな、てか彼氏あと2人いる」
先生「あれ大人に言われてだろ」
紡「まあね」
哲「じゃあ、あの子と付き合ってるの」
先生「去年の冬からだろ、ばいばい少年」
紡「…えー、訳分かんない」
哲「隠してたのに」
先生「この子の歴見てたけど、スケート好きらしいよ」
哲「そっか、まあいいや」
紡「この前会ったけど、夢に向かって頑張るって言ってたよ」
先生「いいやつだ、消えろ」
哲「ありえない、まあいいやこんなやつ」
先生「最低だな、ポンチョと別れたんだろ」
哲「告ったけど別れました」
紡「喋りすぎた」
先生「この女って感じだな」
哲「振られました」
先生「何秒付き合えたのかな?」
哲「1…いや0秒です!!!」
先生「もっとモテ男と付き合えよ」
紡「先生が良い」
先生「やっちゃった~」
哲「スケートする」
先生「骨折するぞ」
紡「骨折り損の」
哲「くたびれ儲け」
先生「なにそれ」
紡「合言葉です」
先生、腰を折って大爆笑。
紡「やばい、やばいやばいやばい」
哲「俺の足なくなる!!!」
紡「骨折しないからいいんじゃない?」
先生「たしかに」
3人で笑い合う。
グザノヴァ「なにこれ」
ゾマ=リフィ「いつまで見てるつもり?」
魔界・次元の境界
サタン「この頃、見回りをサボっていました」
チュール「ケケケケ」
グザノヴァ「魔界って未来に行けるのかな?」
ゾマ=リフィ「行けるかも」
グザノヴァ「魔界の未来ってどんなんだろうね」
ゾマ=リフィ「人間界の未来見に行こうよ」
グザノヴァ「死んだ後の世界なんて見ても意味がない」
ゾマ=リフィ「一応悪さするんじゃん」
グザノヴァ「過去に遡って悪さしたい」
ゾマ=リフィ「なるほど、してこよっか」
グザノヴァ「いいよ~」
サタン「あなたたち悪さしすぎですよ」
ゾマ=リフィ「そうですよね~」
サタン「昔から見てましたけど、楽しそうです」
ゾマ=リフィ「なんで悪魔に選んだんですか?」
チュール「それは言えません」
ゾマ=リフィ「ふうん」
グザノヴァ「そいつやばいから、サタンと話せ」
チュール「ケケケケ」
サタン「時空や次元は超えられますが、お気をつけて」
ゾマ=リフィ「帰ってこれなくなることはなさそうですね」
グザノヴァ「なんでわかるんだ?」
ゾマ=リフィ「だってサタンが考えた世界でしょ」
チュール「ご明察!!!」
ゾマ=リフィ「何次元まであるんだろ」
グザノヴァ「どうだろうね」
ゾマ=リフィ「どこ見てんの?」
グザノヴァ「失礼しました」
ゾマ=リフィ「じゃあ、未来は任せます」
グザノヴァ「はい」
チュール「ケケケケ」
サタン、暗闇に目玉を残して消えていく。
ゾマ=リフィ「あ、消えた」
グザノヴァ「急に消えるよな」
チュール「お忙しいのです、それでは」
チュール、暗闇に消える。
グザノヴァ、体を大きく広げ、未来へ向かう。
