まりあの警備日記第二弾

*施設警備(ある大型スーパーで施設警備をしました)

エピソード①

怪しい動きをするおじいさんがいました。私は見ていました。若い女性の後ろにぴったりとくっついていました。手に携帯を持っています。何かをしている。怪しかったので・後を追い、声をかけると逃げていったので捕まえて、警備室に連れていき、警察を呼びました。警察官が来ると、携帯を取り上げ、映っているのを見始めました。私も横から覗いて見ました。するとGパンを履いた女性の下半身が100枚以上映っていました。84歳のおじいさんでした。恥ずかしげもなく、Gパンを履いた、むっちりした下半身が好きだと、吐きそうでした。世も末だなと思った私です。

エピソード②

サービスカウンターから、迷子を捜してほしいと連絡が来ました。3才の女の子です。私は探しました。見つけて、サービスカウンターで待っている母親の元へ抱っこして連れていくと母親が駆け寄ってきました。心配だったんだろうなと思っていると、その母親は私に抱っこされている子供の頬を思い切りビンタすると怒り始めました。びっくりしましたが、私達には何もする資格がないのです。泣きわめく子供をなだめ、母親を落ち着かせるのが精一杯です。初めて理不尽な仕事だなと感じました。

エピソード③

サービスカウンターから、今度は車を探してほしいとの連絡が、車種と色、ナンバーを聞き探し始めました。でもいくら探しても見つかりません。くまなく探しても見つからないのはおかしいなと思い、ふと思いつきました。私が働いていた施設の道路をはさんで向かい側に別の商業施設がありました。嫌な予感がして、そっちに行ってみました。

探すとありました。それを伝えに行くと老夫婦は、こっちに来る前に向かいのスーパーに行き、買い物をしたが車を移動するのが面倒くさくて、そこに車を置いたまま歩いて来たという事でした。何とも人騒がせな老夫婦です。でも見つかって良かったです。

エピソード④

ある時の事、私のいる防災センターの前を泣きながら女性が走り抜けて行きました。サービスカウンターの若い女性でした。何事だろうと思い、追いかけて興奮する女性を落ち着かせて、話を聞きました。すると、「母親を誘拐した」と電話がかかってきて、助けたければ、100万持って○○に来いと言われたからママを助けに行くと言います。話を聞いているうちに何かおかしいなと思ったので、母親に電話をさせました。ケータイが出なかったので、女性は泣き出しました。でも働いているというので、職場に電話をさせました。すると、母親が普通に電話に出ました。女性は興奮していたので、私が電話を替わり、事情を説明しました。母親は、誘拐なんかされていないし、職場で仕事をしていると言います。一安心して、警察を呼びました。警察の話だと、その頃はやっていた「ママママ詐欺だったそうです。警察に言われました。行かせなくて良かったと、もし行っていたら、お金だけではなくて、身体にも危険が及んでいただろうと。良かったと思い、この時は、本当に自分を誇りに思いました。誰かを助ける事が出来ると、本当にやりがいを感じます」。

エピソード⑤

専門店の洋服屋から変な女の子がいると連絡が入ったので急行しました。店に行くと従業員でもない女性が朝からずっといて服をたたんだり、片づけを始めて気持ちが悪いと言います。お昼になると、向かいのベンチでお弁当を食べて、又戻ってきたと。そして声を掛けました。「何が悪いんだ」と開き直られたのでなぜそんな事をしているのか?みんな怖がっているよというと泣き出したので話を聞きました。よくよく聞くと、その女の子はそのお店が好きで働きたくて、少し前に面接にきたけど不採用だったということでした。でもその店で働きたいという夢がどうしても諦められず、印象づけるためにやったという事でした。そのお店が好きだという気持ちは伝わったので、嫌がらせのような事はしないで再度挑戦しなさいと言いました。それから数日後、その店で働いている女の子がいました。その店の店長にも熱意が伝わったようです。それを考えるとその女の子がした事は無駄ではなかったんだなと思いました。

諦めず夢に向かって突っ走るを地でいってるような女の子でした。今考えると大物になっているような気がします。私達、施設警備の仕事は多種多様にあります。その中でも主だったものは防災センターでの従業員の荷物チェック、店内の巡回、上に述べたように何かあれば、サービスカウンターやお店から連絡が来て急行します。その他にも、火災や地震などが起きた場合の避難誘導、店内放送等も警備員の仕事です。お店で具合悪くなったお客様がいたら救急車も呼びます。迷子や車の捜索、巡回中店内だけではなく、駐車場の危険個所のチェックもします。

私が働いていた所は、大型施設だったので、沢山の専門店が入っていました。そしてその専門店には一つづつ倉庫が与えられていました。その倉庫の巡回もします。私達警備員は24時間、交代で勤務します。夜中の巡回は怖かったです。今にも動きだしそうなマネキン、真っ暗な地下駐車場、ガサゴソと音がするので懐中電灯を向けると猫が駆け抜けていったり、ドキッとします。ホームレスが入り込み寝ている時もあります。相手は男性なので排除するのも怖かったです。襲われそうになった時もあります。無線で仲間を呼び、仲間がすぐに駆けつけてくれたので事なきを得ました。

エピソード⑥

又少し違う話ですが、一番怖かったのは、倉庫を巡回していた時です。一つの倉庫を開けると視線を感じ、正面に懐中電灯を向けました。すると、沢山の顔が私を見ていました。思わず悲鳴を上げそうになりましたが、よく見るとマネキンの顔でした。その倉庫は美容室の倉庫でした。スタッフの練習用にマネキンの顔が沢山並んでいたのです。おばけや、マネキンは怖かったけど、一番怖いのは人間だなと実感した仕事でもありました。  つづく

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まりあ 如月

私は数年前に倒れ、高次脳機能障害となりました。独身ですが、大学生の息子が一人います。趣味は、旅行、温泉、カラオケ、ダンス、映画、韓ドラ鑑賞、読書、写真、ビリヤード、川柳、子供関係のボランティアと多趣味です。特技は、文章を書くこと、人前で話すこと(司会、挨拶等) 趣味や、経験した楽しいお話、また皆様に聞いて頂きたいお話を、物語風に作成しました。是非覗いて下さいね。

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