いくつ羊を数えるよりも、あなたの言葉を確かめて
藤沢家・哲の部屋
哲「ただいま」
紡「おかえり」
哲「さっきと逆だね」
紡「さっき、いってらっしゃい言ったばっかりなのに」
哲「そうだね」
紡「何するの、これから」
哲「何しようかな、…寝る」
紡「私も寝ようかな」
哲「そうしよっか、疲れたし」
紡のアパート
紡、哲との思い出をメモに打ち込む。
紡「楽しかったな」
哲の声「…」
紡「あ、起きた。おはよ」
哲の声「…」
紡「寝ぼけてる」
哲の声「(口パクで)お、は、よ」
紡「音声入ってないよ」
哲の声「(カサカサした声で)おはよ」
紡「かわいい、声出てない」
哲の声「(わざとらしく)乾燥で」
紡「水飲んで」
哲、水を飲みにウォーターサーバーへ。
紡、画面越しにかっこいいと思う。
紡「すき。水が似合う~~」
紡、寝っ転がる。
哲、微笑む。
哲「好きだよ」
哲、画面にキスする。
グザノヴァ「懐かしいなあ」
ゾマ=リフィ「かっこいい…友泉っていっつもこんな感じだよね」
グザノヴァ「…」
藤沢家・哲の部屋
哲、紡とLINEする。
哲「通話しよ」
紡「いいよ、楽しみ」
哲「今しよう」
紡「え!?」
哲「ダメ?」
紡「いいよ、ちょっと待って」
哲「はやく!はやくはやく!」
紡「待った?今繋げるね」
哲、紡と通話する。
哲「遅いよ!!」
紡「え、そうかな?」
哲「何持ってるの?」
紡「飲み物」
哲「(むっとする)…」
紡「な…に?」
哲「ごめんは?」
紡「ごめん」
哲「今話したかったの」
紡「うん」
哲「今日ね…(今日あった出来事を話す)」
紡「すごいね」
哲「うん」
紡「これから用事なんだ」
哲「がんばって」
哲、ガッツポーズを作る。
[回想]黒田家近くの階段
紡「ここさ」
哲「うん」
紡「懐かしいね」
哲「そんな日、経ってないよね」
紡「うん」
哲「うん、いいね。のぼろっか」
紡「いや、いい。毎日通るから」
哲「通らないで」
紡「通学路だよ!」
[回想]黒田家・リビング
哲「こんにちは」
紡「こんにちは、哲くん」
哲「これ、お菓子。良かったらどうぞ」
紡「ありがとう、お母さんによろしく!」
哲「じゃあ、失礼します」
紡「どうぞ!」
哲「これ、靴このままでいい?」
紡「うん、いいよ」
哲「えっと、部屋どっち?」
紡「リビングがあっち、私の部屋はこっち」
哲「お菓子食べよっか」
紡「うん、お茶用意するね」
哲「気、遣わないで!」
紡、哲をリビングに通す。
紡「ここ、リビング。そのソファーのところに座って」
哲「ありがとう。それチョコレートだからお早めに」
紡「嬉しい!今食べよう!」
哲「お母さんに分けてもらおうか」
紡「呼んでくるね」
哲「待ってる。急がなくていいよ」
サタン「なかなか優しいお方ですね」
チュール「ケケケケ」
グザノヴァ「かっこよかったな」
ゾマ=リフィ「最初の方だよね、懐かしいな」
[回想]黒田家・紡の部屋
紡「付き合ってどれくらい経ったっけ?」
哲「大人だね」
紡「かっこいいね」
哲「かわいいね」
紡「また遊べる?」
哲「う~ん、分からないな」
紡「えぇ~」
哲「うそだよ!」
紡「そっか、良かった」
哲「また来るね」
紡「うん」
哲「そうだ、今度ぼくんちにもおいで」
紡「うん」
哲「家にいっぱいチョコレートあるよ」
紡「今日の?」
哲「今日食べたチョコレート」
紡「お母さんとお父さんによろしくね」
哲「ありがとう、また来るね!」
紡「うん!」
[回想]黒田家・リビング
哲「もう外暗いね」
紡「帰れる?」
哲「雪降りそうだね」
紡「家帰れる?」
哲「大丈夫、心配してくれてありがとう」
紡「いいえ」
哲「そろそろ帰ろうかな」
紡「帰る?」
哲「寒くなるからね」
紡「マフラーと手袋は?」
哲「あ、してこなかった」
紡「貸そうか?」
哲「ううん、寒くても帰る」
紡「そっか、じゃあ下まで送ってく」
哲「いい、いい。ここで」
紡「じゃあ」
哲「うん、また」
紡「またね」
