四国が誇る製糖技術
和三盆糖。皆様はご存じでしょうか。

和三盆糖を使った「打ち菓子」の画像
四国地方で作られている、高級和菓子に欠かせない砂糖です。
サトウキビからとれた「粗糖」を盆の上で「研いで」作られるので、「和三盆」というそうです。
もともと、江戸時代に薩摩地方に伝わったサトウキビですが、
それが香川県に伝わり、和三盆の製法が独自に確立されました。
食べてみると、上品な甘さと少しの冷涼感がある砂糖で、とてもおいしいものです。
和菓子職人様は、和三盆は加熱すると苦みが出ると仰っておられますが、筆者が実験でクッキーにしてみたところ、素人にわかるような苦みが出る事はありませんでした。
ただ、冷涼感はなくなるのと、クッキーにするとカリカリした感じがなくなるので、やはり焼き菓子向きの砂糖というわけではないようです。
沖縄に技術移転した経緯の謎
この和三盆糖というものは、今でも高価な砂糖ですが、昔は大名しか食べられない超高級品で、かつ、制作方法はご禁制の技術でした。
私が疑問に思っているのはここからなのですが、
その和三盆と同じ技術で作られている砂糖が、現在沖縄にあるのです。
少し味は違いますが、同様の風味がします。
四国のご禁制、しかも親藩といって徳川幕府の直轄地に近かった地域から、どうして技術が流出したのか、筆者は非常に不思議に思っております。
文献を調べていると、昔、香川県に薩摩地方の産業スパイと思しき人が入ってこの技術を持ち出したけれど、酵素とサトウキビの品種の関係でうまくいかなかった、という話が見つけられました。そこから、どうして沖縄に技術が到着したのかがまったくの謎です。いずれ、明らかになる日が来るのでしょうか。
2重の産業スパイ騒動として永遠の謎になるのでしょうか。
筆者はこの顛末の記録をぜひ見てみたいと思っております。
和三盆糖について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E4%B8%89%E7%9B%86
沖縄の和三盆糖
