知ってる?「インクルーシブ教育」

皆さんこんにちは、食パンです。

先日は子ども食堂をテーマに初回の記事を作成させていただきました。

初めての挑戦だったのでわからないことも多く、文章の構成に四苦八苦しました。

元々文章を作ることが苦手なので、記事作成を通して少しでも得意になれたらと思います。

第2回目のテーマは、「インクルーシブ教育」です。

なかなか聞き慣れない言葉ですよね。

近年注目を集めている教育の仕組みで、諸外国では教育の主流になっています。

一人でも多くの方に知ってもらえたらうれしいです。

【インクルーシブ教育って何?】

 インクルーシブ教育とは、病気や障害の有無、国籍、性別などに関わらず、全ての子供が分離されることなく、同じ環境で互いの多様性を尊重しながら一緒に学ぶ教育の仕組みです。単に同じ教室にいるだけではなく、個々のニーズに応じた「合理的配慮」を提供し、どんな子供でも主体的に参加できる教育環境を目指すことが前提です。インクルーシブは英語で「包括的な」「包み込むような」という意味があり、全ての子供たちを一人残さず取り残さない教育の取り組みです。

【具体的には?】

★事業の工夫★

→体育の授業で、障害の特性に合わせてルールを変更し、全員が参加できるようにする。

 ルビ付き教材や多言語プリントを配布する

★合理的配慮★

→視覚障害のある子供に点字教材を提供する

車いすの席の近くに授業スペースを確保する

読み書きに障害のある子供に読み上げアプリなどを入れたタブレットを提供する、など

テスト時間を延長し、必要に応じて別室で受けられるようにする

★多様な指導体制★

→通常学級で学びつつ、必要な時間だけ「通級指導教室(リソースルーム)」で個別指導を受ける

特別支援教育のコーディネーターを配置し、担任と連携して個別の配慮を行う、など

通訳ボランティアにサポートしてもらう、など

【なぜ今インクルーシブ教育が注目されるのか?】

 インクルーシブ教育が注目されるのは、社会全体の多様性を尊重し、全ての子供が平等に教育を受ける権利を保障する必要性が高まっているからです。また共に学ぶことで子供たちは互いの違いを理解し、個性を認め合う心を育みます。共生社会の実現のため、障害者や性的マイノリティー、外国籍の方々が社会のメインストリームから排除されるのではなく、地域の一員として共に生きる基盤を作るという考え方が主流になっています。

 またSDGs(持続可能な開発目標)の理念から、「誰一人取り残さない」「質の高い教育をみんなに」「人や国の不平等をなくそう」という目標の実現のための核となる取り組みにもなります。

【インクルーシブ教育の課題】

 共生社会の実現のためのインクルーシブ教育には、現状様々な課題もあります。

▶教員の負担増加と専門性不足

→通常学級で多様なニーズを持つ子供に対応するため、授業準備や個別対応に多くの時間とエネルギーが必要になる。

▶専門知識の欠如

→発達障害など、特別な支援が必要な子供への具体的な指導・支援スキルがすべての教員に備わってない。

▶コミュニケーションの衝突

→多様性に対する理解のスピードや個性の違いから、子供同士のトラブルや喧嘩が起きてしまう。

▶環境整備の遅れ

→古い校舎などでは、車いす利用のためのスロープやエレベーター、バリアフリートイレなどの設置率が低い。(物理的バリア)

【インクルーシブ教育のメリット】

 特に障害のある子供にとってのメリットは、友達と一緒に学び学校生活を送ることで社会性やコミュニケーションスキルを高められるという点があります。また障害のない子供にとっても、障害に対する認識や接し方を学ぶ機会が増え、自分とは違う特性を受け入れるきっかけになります。

 学習環境や生活環境を整えることで、どのような障害に対しても諦めることなく、自分の特性を生かしながら資質・能力を伸ばすことができます。

【インクルーシブ教育とICT】

 ICTとは情報通信技術のことで、コンピュータ技術に加え、インターネットなどの通信技術を活用し、人と人をつなぐ技術やサービスの総称です。ICTは障害の有無に問わず、全ての子供が主体的に学ぶために有用なものであるとともに、特別な支援を必要とする子供に対しては、その障害の状態・特性および心身の発達の段階などに応じて活用することにより、各教科の学習の効果を高めたり、障害による学習上・生活上の困難を克服・改善するための指導に効果的です。

(例)視覚障害…文字の拡大や音声読み上げの機器やソフト

 聴覚障害…音声を文字化するソフトや筆談アプリなどのコミュニケーションツール

 知的障害…動画やアニメーション機能を活用した、学習内容を具体的にイメージする情報提示

 肢体不自由…視線入力装置による表現活動の広がりやコミュニケーションの代替

【まとめ】

 インクルーシブ教育は多様性を尊重し、たとえ病気や障害があっても、外国籍であっても、どのような境遇を抱えていても、誰一人取り残さない「共生社会」を実現するためにとても大切な仕組みです。異なる背景を持つ仲間との関わりが豊かな社会性を育み、あらゆる違いを自然なものとして受け入れ、寛容性や共感力を持つ社会人へと成長できるきっかけになります。学校が地域の縮図となることで、将来的に全ての人々が共に寄り添い支えあう社会の基盤を作ります。

 個人的には、教育の場に限らず、社会全体で「誰一人取り残さない」「違いを受け入れ認め合う」考え方が浸透してほしいなと思っています。生きづらさを抱えることなく、生きてて心から楽しいと思える社会、僕はとても理想的だと思います。

  • 0
  • 0
  • 0

食パン

視覚障害の弱視です。自分の中の関心事を中心に記事を投稿していきたいです。 趣味はファッションやプロ野球、映画、音楽、カラオケ、散歩など多趣味です。 そして何よりもおいしいものをお腹いっぱい食べることに幸せを感じます。 どうぞよろしくお願いいたします。

作者のページを見る

寄付について

「novalue」は、‟一人ひとりが自分らしく働ける社会”の実現を目指す、
就労継続支援B型事業所manabyCREATORSが運営するWebメディアです。

当メディアの運営は、活動に賛同してくださる寄付者様の協賛によって成り立っており、
広告記事の掲載先をお探しの企業様や寄付者様を随時、募集しております。

寄付についてのご案内