国の借金

毎年ある報道が各局からされる。それは「国の借金が何年連続過去最高を更新」というもので、今年は5月8日に「国の借金は1343兆円で10年連続過去最高」という報道がされた。私が国の借金という言葉を最初に聞いたのが小学校2,3年生ぐらいだったと思うが、その時に「日本は借金大国だ」と聞いた覚えがあります。当時は安倍政権でアベノミクスが注目されていたと思いますが、まだ幼い私は興味もなく流しただけでした。2012年のデータを見てみるとおよそ900兆円あったことがわかります。当時を知る人の話では「1000兆円を超えたら大変なことになる」という言説があったそうですが、とっくに1000兆円を超えた今その言説はなかったことにされています。

ここらで一つ気になるのが「結局国の借金って何?」というものだと思います。いつぞやからか私は気になっていろいろ調べてみた結果、驚くことに国の借金なんてものは存在しないということが分かりました。国会でも岸田元総理が「国債は政府の負債であり、国民の借金ではない」と明確に答弁していました。つまり報道の最後に毎回のように付いていた「国民一人当たり○○万円の借金があります」というのが全くのでたらめであったということです。

当時から言われていたのが「日本はこのままいけば財政破綻する」というものですが、これは財務省も日銀も明確に否定しています。財務省のホームページには「日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない」と書かれています。デフォルトとは債務不履行という意味であり、つまり返済不可能になることはないとあの財務省直々に言っているわけです。この話で最も分かりやすいのが麻生太郎氏の話で、以下の参照から見てみてください。

普通に考えればおかしな話で、日本は失われた30年を相も変わらず継続中ですが、30年前の1995年の政府総債務残高がおよそ428兆円でした。それが現在1343兆円になりおよそ3倍の増加となったわけです。ここで財政破綻論を唱える人や国債が増えると日本が大変なことになるという人たちに聞きたいのが「具体的にいつ頃いくらになったらそうなるんですか?」ということです。

最近私が思ったことが、若年層より高齢層の方が国の借金という言葉に過剰に反応しているんじゃないかということです。なぜここまで高齢者がこの言葉を意識しているかを考えたら一つの可能性が見えてきました。それがバブル期の反省です。今の高齢層はバブル期を現役で生きてきた人でその末路までまじまじと見せつけられました。バブル期は一般的に好景気だったといわれていますが、実態は見せかけだけの張りぼての好景気だったわけです。当時土地の価格がすごい勢いで上昇したため働くより借金して土地を買ったほうが儲かるという状態でした。これはまずいと思った日本政府と日銀が対処しようとしましたが様々な要因が重なり対処が遅れ、結果的にバブルは弾け国民の手元には莫大な借金だけが残る結果となりました。こうして自己破産をするものや借金の返済に追われるものを見てきた現代の高齢層の心に一つの教訓を残すことになりました。それが「借金=悪」ということです。この教訓と記憶が色濃く残っているため、突如出てきた国の借金という言葉に過剰に反応したのではないでしょうか。

バブルが弾けた後を知っている人からすればそれを国がやろうとしていると見えてしまうのは仕方がない話です。あの苦しい時代を乗り越えやっと念願の年金生活だと思った矢先に日本は破綻するとか言われるわけですから私が当事者だったらたまったものではありません。ですが、いつまでもその呪縛に囚われて下を向いていくわけにはいきません。今やるべきことは過去の失敗にビクビクおびえることではなく、どうやれば日本経済は上向くのかを既存の価値観に囚われず新しい発想も用いて日本全体で考えることではないでしょうか。

参照:岸田総理の答弁を始まりとして
   国の借金、過去最高を更新 – 豊トラスティ証券マーケット情報
   外国格付け会社宛意見書要旨
   麻生太郎氏による「日本の借金」の解説が超わかりやすい 「経済をわかってない奴が煽っているだけ」
   日本の政府債務残高の推移

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みき

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