夏といったら祭り。たくさんの屋台が並び、普段、車が通っている道路が歩行者専用になり、浴衣を着た人がごったがえる。日常の中の非日常を感じる日。
屋台には、「たこ焼き」「焼きそば」「かき氷」「りんご飴」「いちご飴」「わたあめ」「金魚すくい」「射的」「ヨーヨー釣り」「焼きとおもろこし」「イカ焼き」「お面売り」などたくさんあって、何を食べるか、何をするかとても悩みます。
普段食べている食べ物も、屋台で食べるとなぜかいつもよりおいしく感じるのは何なんでしょうか?まさに、夏祭りマジックです。
小学生のころ、夢中になって金魚すくいをして何匹もすくい上げたことがあった。嬉しさのまま家に持ち帰ったら、世話の大変さを心配した親に叱られたエピソードがある。
射的では、何度挑戦しても一度も景品を落とせたことがない。撃っても外れるし、当たっても景品は落ちてくれない。狙いを定めるたびに期待はふくらむのに、結果はいつも同じ。
かき氷の前に立つと、迷わずレモンを選ぶ。ひと口食べるたびに、冷たさとほのかな酸味が夏の体をすっと軽くしてくれる。
年を重ねると、祭りで食べるものが変わっていく。甘いのよりも、香ばしく焼けたとうもろこしや、湯気の立つイカ焼きに心が向く。落ち着いた味わいが、いつの間にか自分の好みになっていたことに気づく。
屋台で買った食べ物をいくつも集めて、夜空に咲く花火を眺めながら味わうのが至福の時。
この特別な時間を、今年もゆっくり楽しみたい。屋台の灯りと夏の空気が重なって、ふっと気持ちが軽くなるあの瞬間を、また迎えたいと思う。
